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随筆・余呉湖に佇む

「心が故郷を捨てていた時代」
平成十四年・九月中旬・認める。


随筆・余呉湖に佇む

湖畔に一人佇んで、遥か遠く、山脈を見つめている私。
そんな旅人は、心に憂いを抱いているものです。
初秋とはいえ、半袖のTシャツには、
風はあまりにも冷たく、私の心を泣かせるのです。
一人来た湖北の旅路。
ああ、それでも旅人はいた。
童子二人と、女性の三人連れに
「何処から来たのですか?」
と、声を掛ければ、何と、まだ初々しい母の言葉あり。
それは、故郷の訛り懐かしい言葉の数々よ。
心の中では、故郷を捨てている私。
この人は、妙に美しく煌めいていた。
童子は、湖水に足を入れて、暫し遊べり。
母はといえば、黙って見守っているだけ。
それでも、この笑顔が湖水を包んでしまうなら、我が憂いも消えてしまうだろう。
言葉だけではない美しさを知るのである。
やがて去りゆく時を迎える。
さようなら、二度と会うことも無い人々よ。
日暮れてゆけば、打ち返す波も揺れに揺れる。
愛する人のいない故郷など、どうして帰りたいと思いますか。
帰りたくもない。
寂し過ぎるよ、余呉湖を巡る旅路は。



平成十四年頃といえば、我が人生の冬の時代。
この時に書いた、原稿を懐かしみ表してみる。





【白浜砂夫 直筆原稿画像】
IMG_5719.jpg

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随筆・猪苗代湖、純情

平成27年4月21〜22日、猪苗代湖・会津若松を旅して


ああ、猪苗代湖、旅してやっと辿り着いた湖。
私は湖岸にたたずんでいた。
青深き山脈を仰ぎ見ては、青白き水面と寄せては返す波さえも、
優しい静けさを私に連れてくるようであった。
頬を流れる一筋の涙。
「秘めたるロマンス漂う湖」
そんな形容詞が似合うだろう。
湖岸を少し歩めば翁島港がある。
係留中の白鳥丸とかもめ丸が波に遊ばれて揺れている。
波打ち返す水面は、遅い春の到来を告げているようであった。
うら若き男女が手と手を握り愛を誓えば結ばれると言う伝説もある湖。
翁島港より金の橋のバス停まで。
時間はと言えば夕方の六時より六時十五分頃の事であろうか。
何と見事な美しい夕日を見たのである。
「あまりにも見事な夕日だな」
と、ため息をつく私。

私は永遠のロマンスを訪ね求める旅路の途についたのだ。
高村光太郎の『智恵子抄』に出てくる安達太良山と猪苗代湖を訪ねる事が、旅路の始まりと決めて来たのだ。
詩歌よ、永遠に花咲き香れよ。
ありがとう、あまりにも見事な夕日よ。
ありがとう、猪苗代湖で会った人々よ。
どうか、また来る時がありますように。

(別記:四月一日より野口英世記念館が新装オープンになったとの事です)


平成27年5月10日 日曜日 早朝作

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文芸誌『純情』PDF版発売のご案内

書籍版・電子書籍版で販売しております文芸誌『純情』ですが、

この度、DLmarketでPDF版の販売を開始しました。

コピー機で気軽にコピー出来るなど、様々な用途に対応出来ると思います。

是非、お買い求め頂きたくお願い申し上げます。

DLmarketで購入

DLmarketで購入

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短編小説中『永遠のロマンス』中間報告

私の短編小説をまとめた短編集が間もなく発刊されます。

編集作業を終え、現在、製本の準備中です。

romancw.png

過去の思い出を元にした作品も納めており、思い入れ溢れた本になりました。

発刊の際には、またお知らせ致しますので、お楽しみにしていて下さい。

(*表紙のデザインは、若干、変更される場合があります。)

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随筆・湖にもメロデイーやリズムはある

随筆・湖にもメロデイーやリズムはある


純愛の芦ノ湖から、楽章の湖、琵琶湖まで

芦ノ湖は泣いていた。
霧に包まれて静かに、たおやかに、流れ来るリズムよ、
それは、愛、純愛ゆえに、悲しみは深く、涙さえ止むことを知らず。
霧に隠れるように、包まれるように、ゆっくりと進む遊覧船。
その船の船上に、かすかに見える人の姿よ、あの人にあの人に何処か似ている。
そう思いたい私が、湖岸にいた。
さよならは言わないで、哀愁の湖、諏訪湖よ。
悲しみが深すぎるのは、愛し過ぎた恋ゆえに、
さよならの言葉に変えて、又、逢いにくるよと歌うだろう。
河口湖、ああ、愛おしい乙女のように、歌えば、美しい十代、
あの頃の湖のように音楽は愛されているだろうか。
美しき思い出の本栖湖、あの人も私も愛した慕情の湖。
泣かないで、泣かないで、思い出が美し過ぎるから、語りかけるように、愛を歌おう。
湖は心の故郷、静かなる琴の調べが聞こえそう、三方五湖。
言葉なんかはいらない。
また来たよ、又来るよ、との一言が有ればいい。
三方五湖よ、今日も故郷の歌が聞こえますか。
琵琶湖、古に名こそ残せし、琵琶の湖、妙なる声は流れる。
楽章の湖、琵琶湖。
母の面影、愛を浮かべて、流れ来るメロデイーやリズムも微笑んでいる。
面影は美しく、頬を流れる涙さえ、音楽になるのでしょうか。
母よ、琵琶湖よ、私を見守っていてほしい。


いのち短し、人生は、その短い人生も。
歌や音楽があれば、楽しい。
もう老人の仲間入りをした私が、最近、気付いたこと。
湖にも、メロデイーや音楽はある・・・と悟ったのである。
だから、私は、湖を訪ねる旅人だったのかと、苦笑いしているのである。
節分を過ぎて、立春に、文を書く。

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プロフィール

白浜 砂夫

Author:白浜 砂夫
どうも ”しらはますなお” です。

岐阜県大垣市在住
昭和24年1月11日生まれ
67歳
B型

好きな歌人は、女性では与謝野晶子、男性では、島崎藤村、石川啄木です。詩や和歌や小説を書き始めて20年あまりになります。鹿鳴館を舞台にした小説を書いております。63歳にして一念発起してパソコンを始めました。ブログにも初挑戦です。

最新出版物
白浜砂夫の電子書籍




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