スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

短編小説・旅情という名の詩集2

短編小説・旅情という名の詩集2


                         短編小説・旅情という名の詩集1


振り向けば君がいた。
城郭を守る為に作られた水門川。
その中央にある、赤い中橋に君は佇んでいた。
「君の名は」
と聞く、北山孝夫。
行き過ぎたあと、何故か訊ねたくなった孝夫。
そこには、彼らしい茶目っ気があった。
「東京の銀座を歩いても通用する美しさだ」
ワンパターンなセリフではあるが、そこには、古き良き時代の銀座があった。
その人の名は、北条文子と言う。
地元の高校三年生である。
乙女の頃を過ぎて、まだ大人の女にならない、艶めかしい美しさが、詩人としてのロマンを掻き立てるのである。
孝夫は、島崎藤村の初恋の詩を朗読してみるのである。
乗って来る文子に、文学に対する高い素養を感じとったのである。
二人の会話は弾んだ。

孝夫が、文芸部に招かれたのは、ほんの数日後のことである。
日々の暮らしの中で、詩人は朗読する。
自作の詩もあるだろう。
翻訳された詩もあるのだ。
「山のあなたの空とおく、幸いわい住むと人の言う」(カ—ルプッセ)
詩人とは、哀愁の人なのか。
旅愁の人なのか。
書き上げる程に。
声は、悲しみのアリアとなりて、歌は、オペラにも似て、頬を流れる涙よ。
泣かないで、泣かないで、流す涙で迎える朝は、大空さえも泣き出すだろう。

スポンサーサイト

テーマ : 自作連載小説
ジャンル : 小説・文学

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

白浜 砂夫

Author:白浜 砂夫
どうも ”しらはますなお” です。

岐阜県大垣市在住
昭和24年1月11日生まれ
67歳
B型

好きな歌人は、女性では与謝野晶子、男性では、島崎藤村、石川啄木です。詩や和歌や小説を書き始めて20年あまりになります。鹿鳴館を舞台にした小説を書いております。63歳にして一念発起してパソコンを始めました。ブログにも初挑戦です。

最新出版物
白浜砂夫の電子書籍




ランキング
投票お願いします。
にほんブログ村 ポエムブログへ


人気ブログランキングへ



ブログランキング

ブログ王

アクセスランキング
[ジャンルランキング]
学問・文化・芸術
2997位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
小説・詩
72位
アクセスランキングを見る>>
砂夫ちゃんカウンター
最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

検索フォーム
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。