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短編小説・鹿鳴館の舞踏会・第四楽章『震動提示』2

短編小説・鹿鳴館の舞踏会・第四楽章『震動提示』2


        短編小説・鹿鳴館の舞踏会・序曲
        短編小説・鹿鳴館の舞踏会・第一楽章『問題提示』1
        短編小説・鹿鳴館の舞踏会・第一楽章『問題提示』2
        短編小説・鹿鳴館の舞踏会・第二楽章『主題提示』1
        短編小説・鹿鳴館の舞踏会・第二楽章『主題提示』2
        短編小説・鹿鳴館の舞踏会・第三楽章『展開提示』1
        短編小説・鹿鳴館の舞踏会・第三楽章『展開提示』2
        短編小説・鹿鳴館の舞踏会・第四楽章『震動提示』1


歴史は誰の為に有るのか、歴史は誰の為に積み重ねられて行くのか。
此処には、二つのテーマがある。
それは、平和は誰のために必要なのか、平和は誰の為に守り続けられて行かなければならないのか・・・と似ている。
此処にも、二つのテーマがある。
それでも、その相手となると、人間、あるいは人類と言う一つなのである。
それらを不可思議と思わざるを得ない九条喜一郎である。
ここは、喜一郎が先生を務める詩歌教室である。
「喜一郎先生が、よく言われる師弟の道についてですが」
と、弟子の白川由紀子。
「ほほう、そうだよ、由紀子さん。師弟の道が一番大事だと思う」
「その、一番大事な師弟の道ですが、ガンジーとネールの関係が一番だと思います」
と、答える由紀子。
勿論、喜一郎も同じ考えであった。
それは、二〜三日前のことであった。
日経新聞の文化往来の記事の中で、南米ウルグアイの元大統領ホセムヒカ氏が来日していると知ったからである。
「世界で一番貧しい大統領は、世界で一番、心豊かな大統領である。
それは、大病を患った者にしか、病人の苦しみが解からないのと同じなんだ。
激動の祖国と共に生きた者でしか、愛国心の何たるかが解らないのと同じなのだと思う。
吉田さん、映画ばかり見ないで、新聞もよく読むようにね」
と喜一郎。
喜一郎自身も、先生として、言うべき時には言わねならないと、そう知ったからである。
「ハイ、先生、新聞もよく読んで勉強します」
答える、吉田桜子。
その言葉は明るかった。
南米ウルグアイ、詩歌と情熱の国。
二十一世紀は、中米、アフリカに、繁栄と幸福をもたらす世紀であると考える喜一郎。
夜明け前が一番暗いという、その一番暗い時を過ぎて、朝の眩しい光の中に立っているとでも言うのであろうか、そんな記事ではある。
次の日、いつもの喫茶店に行き、いつものようにモー二ングサービスでコーヒーを飲む。
変わっていることと言えば、相手がいることである。
初見の相手は、喜一郎に、どんな情報をもたらそうとしているのか。
震動は震動を呼び、風雲は風雲を呼ぶ。
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テーマ : 自作連載小説
ジャンル : 小説・文学

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プロフィール

白浜 砂夫

Author:白浜 砂夫
どうも ”しらはますなお” です。

岐阜県大垣市在住
昭和24年1月11日生まれ
67歳
B型

好きな歌人は、女性では与謝野晶子、男性では、島崎藤村、石川啄木です。詩や和歌や小説を書き始めて20年あまりになります。鹿鳴館を舞台にした小説を書いております。63歳にして一念発起してパソコンを始めました。ブログにも初挑戦です。

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