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短編小説・鹿鳴館の舞踏会・第二楽章『主題提示』1

短編小説・鹿鳴館の舞踏会・第二楽章『主題提示』1


        短編小説・鹿鳴館の舞踏会・序曲
        短編小説・鹿鳴館の舞踏会・第一楽章『問題提示』1
        短編小説・鹿鳴館の舞踏会・第一楽章『問題提示』2


会話は弾む。
「喜一郎さん、景気はどうなりますかねえ」
この三ノ瀬太蔵、信州信濃の豪族の末裔のまま、大胆にして繊細で、それでいて抜群のリズム感を持っている。
信頼できる男である。
「私は、経済の専門家ではないので当たるとは言えませんが、風雲は風雲を呼び、静寂は静寂を連れてくるでしょう」
と、喜一郎。
時代の流れを誰よりも早く先見したいとの思いは強い。
「貴方らしい言いい方だ。では、どちらか一方に」
と、三蔵。
当代一流の相場師と詠われた時代もあった。
喜一郎に期待するのは、時代を先読みする先見力であろう。
「そう、風雲は風雲を呼び、乱世は乱世を連れてくる」
「では、今年は乱世の様相」
と、三蔵。
再び名相場師として復活したいのか。
まぁ、乱世こそ、希代の相場師の活躍する時代ではある。
「世界の政治や経済は、大きな分岐点にさしかかってきている。全ては、前半3ヶ月と、中盤の六月と七月が勝負でしょう」
「相場師も、ここで勝負を決せよ、言っているようだ」
と、三蔵。
美味そうにコーヒーを飲むのである。
何か思い当たることがあるのであろう。
ウインナーコーヒーが美味いと言う喜一郎。
コーヒーは、アメリカンコーヒーでと言う三蔵。
その違いはなんであろう。
「そうそう、喜一郎さんは、胡蝶蘭の花の他に水仙の花も好きだと言ってましたねえ」
「ええ、水仙の花も好きですよ」
「すべては、差異があるから良いのだと言っているようだ」
と、三蔵。
「そうですね。貴方が希代の相場師として名を残したいと思っているように、私も一流の文化人と言われるようになりたいと思っています」
二人が飲むコーヒーは、殊の外、美味かったのであろう。

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テーマ : 自作連載小説
ジャンル : 小説・文学

tag : 短編小説 文化 相場

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プロフィール

白浜 砂夫

Author:白浜 砂夫
どうも ”しらはますなお” です。

岐阜県大垣市在住
昭和24年1月11日生まれ
67歳
B型

好きな歌人は、女性では与謝野晶子、男性では、島崎藤村、石川啄木です。詩や和歌や小説を書き始めて20年あまりになります。鹿鳴館を舞台にした小説を書いております。63歳にして一念発起してパソコンを始めました。ブログにも初挑戦です。

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