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短編小説・恋愛学入門10

短編小説・恋愛学入門10

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愛しき人よ、緑子は。
乙女の頃の熱き心を、今も持ち続けて生きている。
緑子が、華道、花を愛して、花の心を知り、その花の美しさを飾ってやる。
花に代えて、人としての生きる道を教える、それが華道だと・・・歌太郎は理解している。
歌太郎は、華道と詩歌の道には、共通したものがあると言う。
歌太郎と緑子は、恋人同士であるけれども、ある意味では、最良の理解者ではないだろうか。
こんな二人に、別れがあっていいのだろうか。
歌太郎が、過日漏らした言葉が、浮かびあがってくるのもわからなくもない。
「愛ある別れ」
呻くように漏らした歌太郎であった。
愛しているから、別れることはないと言うものではない。
むしろ愛が別れを連れてくることのほうが多い。
極端に言えば、愛したその日から別れが始まると言えるのである。
「人としての道も、飾らなければ、美しくはならない」
と、歌太郎。
いつになく明るく言う。
「花も愛情いっぱいに育て、見守ってあげて、語り掛けてあげなければ、美しくは咲きませんわ」
と、緑子は答える。
車中での会話は続く。
高原に咲くリンドウや、白百合の花。
それを愛をしく見つめている緑子。
これに似た乙女の姿が、ちらほら見えるのである。
ここは、リンドウ峠。
愛あればこそ、良い別れを。
いや、愛すればこそ、良い別れでなければならないのだ。
高原の花々は、何も語らないけれども、歌太郎と緑子の二人を、暖かくみまもっていた。
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テーマ : 自作連載小説
ジャンル : 小説・文学

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プロフィール

白浜 砂夫

Author:白浜 砂夫
どうも ”しらはますなお” です。

岐阜県大垣市在住
昭和24年1月11日生まれ
67歳
B型

好きな歌人は、女性では与謝野晶子、男性では、島崎藤村、石川啄木です。詩や和歌や小説を書き始めて20年あまりになります。鹿鳴館を舞台にした小説を書いております。63歳にして一念発起してパソコンを始めました。ブログにも初挑戦です。

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