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短編小説・恋愛学入門8

短編小説・恋愛学入門8

                    短編小説・恋愛学入門1

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                    短編小説・恋愛学入門7

詩人は、愛の旅人、愛に彷徨いさすらう旅人。
「先生が愛した人って、どんな人なんでしょうね」
歌太郎を困らせる菊子。
「実はねえ、一通の手紙が来ているんだよ」
「手紙、彼女から?」
「そうだよ」
そう言って、机の引き出しから手紙を取り出してみせる。
「時々、来るんですか?」
「いや、違う。何年振りかだね」
菊子は、不思議そうな顔をする。
「私にもよく理解できないが、きっと、心が旅をするんだろうね」
「もしかしたら、自身の心に踏ん切りをつける為に・・・」
と、菊子。そう思ったのだ。
「女性の方って、そう言うことを思うものなんですか?」
と、菊子に聞いてみる。
「多分、そうだと思うんですが・・・」
「嫌いで別れたんじゃないんだ。むしろ大好きだった」
「じゃ、どうして、別れることになってしまったのかしら」
悲しそうな顔を菊子。
「結婚する気にはなれない、と言ったんだよ」
「どうして、どうしてなんですか!」
それは、検事の審問にも似たものだった。
「きっと、愛の深さに怯えてしまったのでしょうね。彼女には言えなかったがね」
歌太郎もそうであったが、『俺なんかが、この人を幸せにしやることはできない、できっこないんだ!』と言う思い。
そう言う思いを持って生きた壮年に、時々、巡り会うことがある。
そんな時は、こう言っている。
余りにも、愛し過ぎたんだよ、程ほどでいいんだよ。
「まるで、蛇の生殺しのようなものね」
「はっきり言わないそのことが、私の罪、愛の罪だったのかもしれない」
愛にも罪があるのでしょうか。
語ったあと、コーヒーカップに手をとった菊太郎だった。
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テーマ : 自作連載小説
ジャンル : 小説・文学

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プロフィール

白浜 砂夫

Author:白浜 砂夫
どうも ”しらはますなお” です。

岐阜県大垣市在住
昭和24年1月11日生まれ
67歳
B型

好きな歌人は、女性では与謝野晶子、男性では、島崎藤村、石川啄木です。詩や和歌や小説を書き始めて20年あまりになります。鹿鳴館を舞台にした小説を書いております。63歳にして一念発起してパソコンを始めました。ブログにも初挑戦です。

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