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短編小説・恋愛学入門7

短編小説・恋愛学入門7

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手紙、心が旅をする愛の旅人。
寂し過ぎるよ、詩歌人の心は。
泣かないで、嘆かないで、命ある限り、末来に向かって旅を続けて行こう。
歌太郎は、読み終えた後、そっと机の上に置いた。
あの人は、あの人は、今も、歌太郎のことを、忘れられずにいるのだろうか。
そんなはずはない。
きっと、自身の過去を問いかける旅に出かけてみたくなったのだろうか。
女性は、愛の旅人、いつもそれを魂の中に宿している。
一週間と言うものは、短くもあり、長くもある。
待つ身には辛い日々と言わざるをえない。
朝、緑子から電話があった。
日曜日には、一緒にドライブに行けそうだと、そう言うのである。
少し、ホッとした歌太郎。
そんな、金曜日の午後のこと。
歌太郎と菊子は、机を挟んで向き合っていた。
二人は、世界吟遊詩人アリゲルの『旅にある人へ』の詩が大好きだ。
『私はあなたの愛しい人になりたい。あなたの力に、爽やかな風に、日々の糧に。』
こんなにも、素朴な、訴えがあるのだろうか。
何と言うこだ。
明るくて、軽快な歌声になってしまうではないか。
歌太郎と菊子は、時々、詩集編纂の手を休めて口ずさんでいる。
「コーヒーでも入れましょうか。先生」
「ああ、どうもありがとう」
菊子は、事務室の奥にあるお勝手場に向かって席を立った。
「ねえ、先生」
「菊子さん、なにか」
「先生は昔、愛した人がいたと、そう言ってましたね」
「ほう、またどうして」
「何故か聞いてみたくなったの」
「そうねえ、あの人は、あの人は、うん・・・大好きだった」
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テーマ : 自作連載小説
ジャンル : 小説・文学

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プロフィール

白浜 砂夫

Author:白浜 砂夫
どうも ”しらはますなお” です。

岐阜県大垣市在住
昭和24年1月11日生まれ
67歳
B型

好きな歌人は、女性では与謝野晶子、男性では、島崎藤村、石川啄木です。詩や和歌や小説を書き始めて20年あまりになります。鹿鳴館を舞台にした小説を書いております。63歳にして一念発起してパソコンを始めました。ブログにも初挑戦です。

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