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短編小説・恋愛学入門4

短編小説・恋愛学入門4

                    短編小説・恋愛学入門1

                    短編小説・恋愛学入門2

                    短編小説・恋愛学入門3

あれから、三日後のことである。
歌太郎は、緑子に誘われて車でドライブに出かけた。
車中での会話は、延々と続くのである。
話は、歌太郎と賀陽菊子の会話に移っていった。
二人の会話を聞いていた様である。
いや、聞こえていたのかもしれない、小さな応接室兼事務室にまで。
「歌太郎さんが、恋愛学、学問としての恋愛を、研究したいと言いいだしたのは、彼女の存在があるようですねえ」
「まあね。恋だの愛だの色々言うけれど、結ばれると言うのは、それだけではない何かがあるように思われてならない」
「それが、歌太郎さんの言うところうの永遠への憧れですか」
「うん、過去、現在、未来へと続く、永遠のロマンス。魂と魂で結ばれる壮大なドラマ、それが、ミクロン単位にも及ばない、生命、生命体、にあるとするならば・・・」
「それこそ、歌太郎さんの言うところうの永遠のロマンスですわ」
永遠から永遠へ、さらに永遠へと続く、宇宙の果て、ある人は、それを詩に、ある人は歌謡に託し、高らかに歌い上げる。
「うーん、歌太郎さんて、やっぱり、不可思議な人ね」
車でのドライブは楽しい。
まして愛しく思う人と一緒なら。
車は、城下町を過ぎて、小さな田舎町に差し掛かった。
昔、戦国武将が、覇権をかけて戦った町は、今は、寂れた町でしかなかった。
「緑子さん、ちょっと待ってて」
歌太郎は、古本屋を見つけたのである。
「まあ、相変わらずねえ。少しも変っていない」
緑子は、苦笑いしながらも、それを許した。
歌太郎は、漢語林と広辞苑と、よしあし草二十七号と言う明治の文芸雑誌を買った。
よしあし草と言う雑誌には、鳳しょう、後の与謝野晶子が、詩歌を発表していたし、当時無名の永井荷風の小説も掲載された雑誌だ。
これは思わぬ拾いものだった。
「あら、大層ごきげんですこと」
緑子は、車を降りて迎えた。
「うん。今日はごちそうするよ」
嬉しそうに、緑子の肩をポンと叩いたのである
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テーマ : 自作連載小説
ジャンル : 小説・文学

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プロフィール

白浜 砂夫

Author:白浜 砂夫
どうも ”しらはますなお” です。

岐阜県大垣市在住
昭和24年1月11日生まれ
67歳
B型

好きな歌人は、女性では与謝野晶子、男性では、島崎藤村、石川啄木です。詩や和歌や小説を書き始めて20年あまりになります。鹿鳴館を舞台にした小説を書いております。63歳にして一念発起してパソコンを始めました。ブログにも初挑戦です。

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