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短編小説・OLは花盛り5

短編小説・OLは花盛り5

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ギフ・未来に希望自動車(株)編

幸男は、車のエンジンのスイッチを入れた。
華子さんから受取書を頂いた。
また会う日までの言葉もそこそこに、別れを告げる。
華子さんは、必死に手を振っていた。
それは、走りだしたミラーからもよく見えた。
さあ行こう、郡上いつでも夢を営業所へ。
秘たる恋と愛が、まるで慕情となって、幾度となく訪れたくなる町、それが郡上八幡の町なのだ。
奥飛騨から、せせらぎ街道を通って、郡上八幡に向かう。
少し遠回りかもしれない。
それでも、幸男は、せせらぎ街道を利用した。
街道に沿って流れる清き美しい水、その流れを見て走るのがいいのだ。
幸男は、愛と別離を重ねて生きて来たような男だ。
溢れ来る涙を、せせらぎ街道の清き美しい水で流したことは、二度や三度の事ではない。
郡上いつでも夢を営業所では、橋本良子さんと吉永小百合さんが迎えてくれた。
良子さんは地元の高校を出て、小百合さんは東京の大学を出て、母緑子さんの待つこの町に帰ってきた。
美し過ぎると言うよりは、可愛らしさと、優しさと、純情をかきたてる、そんな二人なのだ。
幸男は、小百合さんに会う度に胸が痛む。
勿論、母緑子さんとのロマンスがあるからだ。
美しい十代。
同じ高校で机を並べて学んだ仲なのだ。
それも又、隣の席で、緑子さんが作って来てくれたおにぎりを、顔を見合わせて食した仲なのだ。
勿論、良く勉強もした。
先生はと言えば、早稲田大学の大学院を出た先生だ。
地方で、大学院を出た先生というのも珍しい。
先生は人気者だ。
女子生徒は、いつも先生を取り囲んでいた。
勿論、幸男も大好きだった。
その緑子さんより美しいのが、小百合さんなのだ。
若き二人に、地元の繁栄を願う熱き思いが消えない限り、いつでも夢を営業所は続くだろう。
春の郡上は良い景色だ。
夏の郡上もいい。
郡上八幡の盆踊り、徹夜踊りに紛れて会った幸男と緑子。
やがて二人は、踊りの列を抜けて、八幡城址に向かった。
古城豊かな、誰もいない城址で、幸男は緑子を抱きしめた。
さようなら、ロマンスよ、美しい十代よ。
純愛だって優しく包み込んでくれる、それが八幡の城址なのだ。
さあ行こう、車を駈って、秋の郡上へ、冬の郡上も良いものだ。
姫たる恋と愛が慕情となって、恋する心を教えてくれる町へ。
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テーマ : 自作連載小説
ジャンル : 小説・文学

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プロフィール

白浜 砂夫

Author:白浜 砂夫
どうも ”しらはますなお” です。

岐阜県大垣市在住
昭和24年1月11日生まれ
67歳
B型

好きな歌人は、女性では与謝野晶子、男性では、島崎藤村、石川啄木です。詩や和歌や小説を書き始めて20年あまりになります。鹿鳴館を舞台にした小説を書いております。63歳にして一念発起してパソコンを始めました。ブログにも初挑戦です。

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