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短編小説・作家の書いた恋のレター12

短編小説・作家の書いた恋のレター12


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正義は、詩(うた)う、熱き思があふれ出る、心の儘に詩う。
生きるとは、愛するとは、生命の尊厳とは、何なのか。
愛するが故に、守ってあげたい人が居る故に。
名門松平家の老いたる姫、永姫が独断、独走した事に、とても責められるものではないと思うのである。
和歌に生き、愛に生きた北白川麗子。
今は、この世に居ない人。
そう、今は、この世に居ない人。
死にたる者を讃えるのが日本の伝統、大義。
義に生き、純愛に生きた麗子なら尚更の事、麗子の思いを代わりに叶えてやらなければならないと思う、そんな老姫様なのだ。
正義は思うのである。
それはどうしてかと言うと、永姫も若かりし日々に愛する人と生きたのであろう。
そして、その愛する人を守ってやれなかった悲しみと悔しさが、そうさせたのであろう。
これが、夕闇せまる窓辺で推理した正義の結論であるが間違っているとは思えない。
寧ろ、ズバリ、そのものと思うのである。
頑固だけど、我が儘だけど、何か可愛らしい老いたる姫様が、お手伝い、女中が居ても良いのではないかと思えてくる。

そして、日々は流れて、千原正義のペンは快調に進んでゆく。
老いたる姫よ、お手伝いの永姫は、淡々と務めに励んでいた・・・とそう思うだろう。
相変わらずのワンマンぶりは変わらない。
正義は、永姫から何を学ぼうとしているのか。
もしかしたら、美しいラブレターの書き方?
女性から見た、いやいや、女流文学から見た、美しいラブレターの書き方が解るかもしれない。
「登美子さんは上手いけれど、麗子さんも上手かったなあ」
と、呟くのである。
暫し、ぺんを休めて、永姫が入れてくれたコーヒーとサンドイッチをいただく。
「恋文と言うべきだろうね、ひらがなの、それも、草書体の、うーん」
呟きはさらに続くのである。
それから、半月は過ぎたであろう。
この半月というのは、日本でいうところの二十四節句の一つにあたる。
正義の自宅に来客があった。
九条喜一郎が、友人の小野寺京子を伴って現れたのは、昼食には間のある、午前十一時の事だった。
正義と喜一郎の会話は弾んだ。
それを頷きながら聞いている京子。
「リべラルアーツ、教養としての女流文学、いわゆる平安時代より続く日本文学は」
と、語る喜一郎。
「それは、当時の女性にとって、教養を磨く為の詩歌であり、恋文でもあると、そう言いたいのだな」
と、答える正義。
「そうだ、当時も現代も、日本女性のレベルの高さは、教養としての詩歌、それが、教養としての教育として発展していった所にある」
と喜一郎。
「そうですはねえ。特に、江戸時代になると多くの子女は、寺子屋で学んでましたものねえ、それも分けへだてなく」
と、語る京子。二人は頷く。
「リベラルアーツ、教養としての文学、音楽ピアノ、宗教哲学は、日本の教育のレベル高さを認めさせる事になるだろう」
と、喜一郎。
「そうだな、教養のレベルアップこそ、日本民族の生き残る道でもある」
と、答える正義。
会話はなかなか終わりそうにもない。
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テーマ : 自作連載小説
ジャンル : 小説・文学

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プロフィール

白浜 砂夫

Author:白浜 砂夫
どうも ”しらはますなお” です。

岐阜県大垣市在住
昭和24年1月11日生まれ
67歳
B型

好きな歌人は、女性では与謝野晶子、男性では、島崎藤村、石川啄木です。詩や和歌や小説を書き始めて20年あまりになります。鹿鳴館を舞台にした小説を書いております。63歳にして一念発起してパソコンを始めました。ブログにも初挑戦です。

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