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短編小説・女相場師・五条愛子4

短編小説・女相場師・五条愛子4

                    短編小説・女相場師・五条愛子1

                    短編小説・女相場師・五条愛子2

                    短編小説・女相場師・五条愛子3

   
株式市場は燃えているか?。

五条愛子が、取引をするようになった地場証券、大川証券。
地場証券には、大手証券にはない魅力がある。
店頭にたむろする客。そのお客の数が問題なのではない。
たむろする客の数々は、相当な資産家達である。
その、姿形はといえば、貧乏たらしい、みずぼらしい出で立ちの人が多い。
愛子は、この人達にかわいがられ、支持されて、一流の相場師になっていったのである。
当時、地方銀行の頭取の首が二〜三億円の金が出ていくと飛ぶと語られた、そんな時代である。
この人達は、それ以上の預金を持っていた。
一代で作りあげた人達が多いから、金銭に対してはシビアである。
「株式市場は燃えているか?」
そう言い合って、女店員が出してくれた緑茶を美味そうに飲むのである。
熱く燃えてこその株式市場なのだ。
愛子は北山と名乗る老人客に質問した。
「アメリカが朝鮮戦争に出兵し、又、同盟国に資金援助を続けましたねえ」
「ほう、愛子さんは面白いところに目をつけましたねえ」
と、言ってその老人客は微笑んだ。
「膨大な戦費によって、アメリカ経済は、疲弊していくのではないでしょうか?」
「その通りになるかもしれない」
「では、北山先生、アメリカは何か一手を打ってくるのでは」
「うん、間違いない。愛子さんは不思議な人だな。時代の先が読めるのか」
「いいえ、女の直感ですわ」
「直感で相場をはるのか」
「はい」
北山先生は、未熟な奴だとは言わなかった。
こういう、相場師も存在していいと思ったのである。
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テーマ : 自作小説
ジャンル : 小説・文学

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プロフィール

白浜 砂夫

Author:白浜 砂夫
どうも ”しらはますなお” です。

岐阜県大垣市在住
昭和24年1月11日生まれ
67歳
B型

好きな歌人は、女性では与謝野晶子、男性では、島崎藤村、石川啄木です。詩や和歌や小説を書き始めて20年あまりになります。鹿鳴館を舞台にした小説を書いております。63歳にして一念発起してパソコンを始めました。ブログにも初挑戦です。

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