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短編小説・作家の書いた恋いのレター2

短編小説・作家の書いた恋いのレター2

短編小説・作家の書いた恋いのレター1


作家の、千原正義が、通いの家政婦として松平永姫、五十九歳を、採用したのは、思うところあったからである。
永姫(なか)の語るところによると、自身は徳川家の血を引く、武家の出であると言う。
「お武家様のお姫様がねえ」
永姫が、自慢して語るには、祖先の松平経子(つねこ)が、
明治三十四年七月十三日、華族女学校の卒業式の当日、臨御あられた皇后陛下の前で、
千住千賀共々、ピアノを演奏したというのである。これらが史実としても、永姫が、徳川家の血筋を引くという証拠がない以上、永姫の話は、真意は定かだはないというべきであろうか。
「和歌じゃなく、ピアノをねえ」
「そう、ピアノ。音曲の世界に」
「皇室は西洋化を進めていたのだ。音楽の世界にも、早くから」
永姫をじぃっと見詰める。
「進んで西洋文明をとりいれようしていたようですねえ」
と、展開させる。正義は、これが巡り合わせだと直感したのである。

さて永姫が良い家政婦であったかというと、家政婦としては、最低の部類と言ってもいいだろう。形容するならば、年齢を重ねたお姫様を雇ったようなものである。
では、作家、正義の書斎はというと、特に素晴らしいというものではない。たた、木工技師に作らせた特注品ではある。唯、恋しいあの人の写真の入っている額縁が、よく見える位置におかれてはある。
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テーマ : 自作連載小説
ジャンル : 小説・文学

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プロフィール

白浜 砂夫

Author:白浜 砂夫
どうも ”しらはますなお” です。

岐阜県大垣市在住
昭和24年1月11日生まれ
67歳
B型

好きな歌人は、女性では与謝野晶子、男性では、島崎藤村、石川啄木です。詩や和歌や小説を書き始めて20年あまりになります。鹿鳴館を舞台にした小説を書いております。63歳にして一念発起してパソコンを始めました。ブログにも初挑戦です。

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