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短編小説・砂に書いた漢字6

短編小説・砂に書いた漢字6



                                   短編小説・砂に書いた漢字1

                                   短編小説・砂に書いた漢字2

                                   短編小説・砂に書いた漢字3

                                   短編小説・砂に書いた漢字4

                                   短編小説・砂に書いた漢字5

                                   
大地震、落ちた割れ目が収縮して、首から上が地表に出ている。
その上をまたいで逃げて行く子供の姿もあった。正子は絶望した。
「もしかしたら、詩織ちゃんは」
ひとり言を言う。それでも気を取り直して、正子は捜し回った。
いた、詩織とその父は、瓦解した工場の入り口にたたずんでいた。詩織も又、父を捜し求めて、父が一代で作り上げたこの工場に来たのだ。
「詩織ちゃん」
「正子ちゃん」
二人は声をあげて泣いた。
それからも、正子は、雑貨屋の好子おばちゃんの仕事を終わってから、いつもの川辺に行った。ただただ、詩織が来るのを待った。
「詩織ちゃんは来てくれるだろうか」
そうつぶやいて、帰る日が続いた。
ついに詩織は現れた。東南海地震から十五日ごのことだった。
「詩織ちゃん」
「正子ちゃん、ごめんね、ごめんね」
そう言ってから、詩織は泣き崩れた。それでも、詩織は泣きながら、砂の上に漢字を書いた。正子も、それを見習うように、漢字を書いた。
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プロフィール

白浜 砂夫

Author:白浜 砂夫
どうも ”しらはますなお” です。

岐阜県大垣市在住
昭和24年1月11日生まれ
67歳
B型

好きな歌人は、女性では与謝野晶子、男性では、島崎藤村、石川啄木です。詩や和歌や小説を書き始めて20年あまりになります。鹿鳴館を舞台にした小説を書いております。63歳にして一念発起してパソコンを始めました。ブログにも初挑戦です。

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