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短編小説・(大垣市)水門川1

短編小説・(大垣市)水門川1

(この小説は、登場人物名、地名など変えてある場面などありますが、ぼぼ、筆者自身の、青春時代を、そのままに書いてあります)
こんなにも、心温まる言葉があるだろうか、
「お兄いちゃん」
、と、親しげに呼ばれては、誰だって一瞬、返す言葉を失ってしまうだろう。


孝夫、十九歳、青春の一ページを飾る日々が続いていた。
二人の乙女達は、静香と好恵、十六歳である。まだ、中学校を卒業して、一年しか経つていない。二人は、レトロな色彩の表情を表す、大垣駅の入り口付近で、孝夫の来るのを待っていた。日曜日の駅は、相当混雑していた。約束の時間より三十分も早く来ていた二人、その心中は、察して余りあるものがあった。
孝夫はというと約束の時間より、十分早く着いたようである。孝夫は兄から借りた車で迎えに来たのである。彼の姿を見つけては、人目を憚ることなく
「お兄いちゃんだ」
と、叫んだのである。孝夫は戸惑ったけれど
「お兄いちゃんがきたよ」
と、微笑み返したのである。
「お兄いちゃん有り難う」
静香はいう。
「本当に、遊びに連れて行っいてくれるのね」
好恵の、甘えたような仕草が、心地よい。
「さあ、約束どうり、ドライブに行こうぜ」
「ねえ、何処え連れて行ってくれるの」
二人は、はしゃぎだした。孝夫は、ついつられて
「任せろ、いい行楽地に連れて行ってやるさ」
三人は、駐車場に止めておいた車に乗りこんだ。
「お兄いちゃんか、いい言葉だな」
悦に入るはいる孝夫。車はロータリーを旋回して、南へ向かう。市の中心街を、ほんの少し走り抜けると、どん詰まりあたる。眼前にある、ガス会社の前を右折して、し
ばらく走ると、杭瀬川に架かる塩田橋を越えることができる。この、杭瀬川が、旧市街と元は不破郡に属した、新市街の境目なのである。
杭瀬川といえば、多くのホタルが見受けられた。町街の人も、こちらの人も、どんな思いで見詰めたのであろうか。
儚かなきはホタルの命よ、哀れなほどに光りて、幼い頃の孝夫は、涙を流さずにはいられなかった。(静香と好恵は、故郷の中学を卒業して、直ぐに、この大垣に働き来ていた。この大垣は、中学を卒業して働きに来ている娘が、多い市であった。
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プロフィール

白浜 砂夫

Author:白浜 砂夫
どうも ”しらはますなお” です。

岐阜県大垣市在住
昭和24年1月11日生まれ
67歳
B型

好きな歌人は、女性では与謝野晶子、男性では、島崎藤村、石川啄木です。詩や和歌や小説を書き始めて20年あまりになります。鹿鳴館を舞台にした小説を書いております。63歳にして一念発起してパソコンを始めました。ブログにも初挑戦です。

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