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短編小説・美しき魔性の女9

短編小説・美しき魔性の女9



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さて、八月十五日は、喜一郎と万理子のデートの約束の日であったが、万理子にスッポカサレテしまったのである。
果たして二人のこれからはどうなるのであろうか。
ほんの少し日々はながれて、
「万理子さん、一緒に食事しない」
と、喜一郎の受話器からの声、その声は決して暗いものではなかった。
「あら、すっぽかしたりして、怒ってないの」
「いいや、万理子さんのことだから、何か事情でも起きたんでしょう。そうでしょう」
「そうよ、私にとっては、とても大切な事よ」
と、万理子。開き直っているようでもあるが、喜一郎さん、わかって欲しいと、叫んでいるようでもある・
「じゃ、レストランで食事でもしながら、その話を」
「まあ、うれしいわ」
「車で迎えにいくよ」、
喜一郎が、万理子の自宅、まあ、借家ではあるが、車がついたのは、ほんの、しばらくのことであった。
保育園児、所謂、未来っ子であるが、あなどってはなない。個性もあれば、希望もあるだろう。そうそう、小さいながらも、いままで 生きてきた歴史というものがある。
「子供を育み、将来を信じ、希望の火(ほのを)を灯し続けてあげること、それは、保育園の先生として、大人としての責務ですわ」
と万理子。
「うーん、園児か、その家庭に、何かあったんだね」:
「そうよ、そうなのよ」、
万理子は、同調を求めたのである。万理子は輝いていた。
新しい時代の夜明けは、万理子の活躍を待っていた。

万理子、君は不思議な女・そして数々の難問を引き寄せてくる魔性の女。
八月十五日は、万理子にとって、大変重要な日であったようである。ます、教え子の園児の家庭に起きた問題。
万理子は優しいから、
「万理子先生来て、お願い」
との、園児の、受話器からの悲痛な叫に、とるものもとらず、約束をスッポカシテ、
園児の自宅に向かったのである。
万理子は、病院を退院した後、この、八月一日から、保育園に勤めていたのだ。
そこには、昔の万理子の面影を残しながら、昔の万理子ではない、大人の女の色っぽさと、
人生の修羅場をくぐってきたしたたかさがあった。
そして、八月十五日の昼。
来訪者は、これからの万理子の人生を決定づけるものであった。
愛知県にある、日本芸術音楽大学は、本年、世界に通用する音楽家、ピアニストを育成する目的で作られた、付属高校、付属中学、付属小学校と、幼稚園と保育園をもつ、超大型の学園なのである。
理事長は、清原富士麻呂、副理事長兼高校長に、板垣征二郎。同じく、兼中学長に、西条九十九(つくも)が着任している。
この日の来訪者、五条正人は、愛知県岩倉市の出身で、生家は、大口町との境、五条川のほとりにあった。五条正人は、理事長清原の信頼のもと、経営していた、東京の保育園を整理して、監事になったのである。万理子は、この保育園で、はじめて先生と呼ばれるようになった、思い出深い保育園でもある。
五条正人が語るには、付属小学校の校長と、幼稚園長と、保育園の所長が決まっていないという。鉄は熱いうちに打てといって、理事長をはじめ、二人の副理事長も、大変に、重要視」しているのだと言うのである。
「おそれおおいことです、私に、幼稚園長と、保育園の所長になれというのです、それも、兼任です」
「相当、高くかっていますねえ、五条さんは、あなたのことを」
と、九条喜一郎。
「ええ、嬉しいような、つらいような」
と、万理子、複雑な表情をする。
「確かに難問ですねえ、でも、ピアノの、早期教育には、賛成ですし、もちろん鉄は熱い内に打てというのは、どの道にも通じることだと思います」
と、喜一郎。
「万理子さん、音楽に対する、ロマンとか、情熱はあるのですねえ」
と、喜一郎。」
「ええ、音楽が大好きです」
「それがあれば、大丈夫ですよ」
と、喜一郎。新たな展開を喜ぶのである。
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プロフィール

白浜 砂夫

Author:白浜 砂夫
どうも ”しらはますなお” です。

岐阜県大垣市在住
昭和24年1月11日生まれ
67歳
B型

好きな歌人は、女性では与謝野晶子、男性では、島崎藤村、石川啄木です。詩や和歌や小説を書き始めて20年あまりになります。鹿鳴館を舞台にした小説を書いております。63歳にして一念発起してパソコンを始めました。ブログにも初挑戦です。

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