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短編小説・美しき魔性の女2

短編小説・美しき魔性の女2



                              短編小説・美しき魔性の女1



万里子さんへの、喜一郎の言葉。
「お子さんを、お宅の家まで送り届けたあと、明日にでも又、見舞いに来ます」
「すみません。ごめんなさい」
と、手を重ねながら、拝むように言う。
「これって、大きな愛、中くらいの愛、小さな愛、昔、あなたが言ってた言葉」
「まあ、九条さんたら」
と、言ったあと噴出してしまうのである。
「じゃ、万里子さん、又明日来ます。あ、これって、小さな愛なんだよね」
と、喜一郎。自身に語りかけているようでもある。
「そうよ。小さな愛よ」
と、微笑みながら言う。万里子には解かっているのだ、何も聞いたことがないけれども、
幼い頃、父と母を失い、孤独のうちに生き抜いてきた喜一郎の人生。
「私を生んでくれた母の故郷か、父母が生きた家で死にたい。それが、子供として、幸せな人生だと思うが、私には叶わない」
これは、喜一郎から、万里子に語った数少ない言葉である。どちらかと言うと、聞き役に回ることが多いのである。
万里子は不思議な女である。人の重荷や、悲しみがわかる女なのであろう。
大きな愛には、大きな悲しみや、大きな悲劇があるものなのである。小さな愛にも、小さな悲しみや、悲劇はある。
「喜一郎さんて、優しすぎるるのね、でも、そのほうが良いのかもしれない」
と、独り言を言ったあと、病室の照明を切るのである。
愛には、憎しみが、裏返しのように有るという。ならば、大きな愛には、大きな憎しみがあると言わざる得ないのである。
人は、愛と憎しみの間(はざま)でどう生きていけば良いのだろうか。如何生きて行くのが良い生き方なのだろうか、
こうして書いている作者さえ、解からないでいるのだから、人生とは、実に難しい。
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プロフィール

白浜 砂夫

Author:白浜 砂夫
どうも ”しらはますなお” です。

岐阜県大垣市在住
昭和24年1月11日生まれ
67歳
B型

好きな歌人は、女性では与謝野晶子、男性では、島崎藤村、石川啄木です。詩や和歌や小説を書き始めて20年あまりになります。鹿鳴館を舞台にした小説を書いております。63歳にして一念発起してパソコンを始めました。ブログにも初挑戦です。

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