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短編小説・君に心は届いたか2

短編小説・君に心は届いたか2



                              短編小説・君に心は届いたか1



真理子は、声の魔術師なのだろうか?
それとも、こんなことも考えられるのである。
音楽の演奏では、一人の楽器の音が、1オクターブの1,200分の1に当たる1セントでもずれると、全体が濁って聞えてしまうという。これは、聖教新聞の、名字の言に書かれていたことである。
大久保孝夫は、最近、音楽の世界の奥深さに、心振るわすような、惹きつけられる、そんな境涯になっていた。科学の世界は、ある意味では、ミクロン単位の世界と、常々思ってきた孝夫。音楽世界もまた、ある意味では、ミクロン単位の世界なのかと、音楽の奥深さに、ウーンと頷いてしまうのである。
声、声楽の世界も、調和と、ミクロン単位で論ずる世界なのだろうか、孝夫は、またまた、ウーンと頷いてしまうのである。
孝夫は、どんな思いで真理子と向き合っていくのであろうか
孝夫には、一人息子がいた。博夫という。
別れた妻と生活していた。もう幾つになっているのだろうか。
身長は伸びたであろうか。一緒に住んでいないと、年齢さえも判らなくなってしまう。
今頃は如何しているのであろうか。学校は休まずに行っているだろうか。しっかりと勉強しているだろうか。友達はたくさんできたであろうか。食事は好き嫌いなく食べているだろうか。思うことは、一杯溢れてくるけれども、孝夫には、知るすべもなかったのである。
そして日々は流れて、日差しの暖かい晩秋の中旬。
ホワイトブルーの空を見詰める、土曜日の午後であった。
孝夫は書棚から、一冊の単行本を取り出していた。
こんなに静かで人影も無い時は、読書でもと思ったのであろう。
まず最初に、机に本を置いた。そして椅子に腰掛けたのである。
書棚から、どんどん消えていく日本の古典や古文の本。それらは、大冊、大巻である。
時代は、単行本が主流となってきたのである。
それは、今の時代の若者が、テレビやデイブイデイや、漫画など、より写実的な文化を好む傾向があり、更に進んで、今や世代間を越えた、ライフスタイルと成ってきたのである。
やがて、年が改まって新春となる。
孝夫は、
「私にも、人生の春よ、来ておくれ」
と、祈らずにはいられなかったのである。
その頃、甘木真理子は、サッカー、Jリーグの応援団に、駆り出されていたのである。
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プロフィール

白浜 砂夫

Author:白浜 砂夫
どうも ”しらはますなお” です。

岐阜県大垣市在住
昭和24年1月11日生まれ
67歳
B型

好きな歌人は、女性では与謝野晶子、男性では、島崎藤村、石川啄木です。詩や和歌や小説を書き始めて20年あまりになります。鹿鳴館を舞台にした小説を書いております。63歳にして一念発起してパソコンを始めました。ブログにも初挑戦です。

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