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掌編小説・裸の画家5(了)

掌編小説・裸の画家5(了)


                                        裸の画家1


                                        裸の画家2



                                        裸の画家3



                                        裸の画家4



その時も、知りたいと思ったけれど、職員室での教師の厳しい姿勢が、孝夫に勇気をあたえなかった。そのことも、画家を目指さない理由の一つになっていることは間違いない。
二人は、控え室に移った。
文子は孝夫に甘えて見せた。
「父が住んでいる・・・釜山には帰ることはないと思うの」
と、文子。これは、プロポーズ?と考えて良いのだろうか。
「孝夫さん、今晩、抱いてくれる」
「オイオイ」
文子らしくない、ストレートな物言いある。
「今晩、抱いてほしい」
「駄目とは言わないよ、この俺も」
「じゃ、今晩、行くわね」
「ウン、待っているよ」
「私、今晩から、あなたを困らせたり、甘えたりする、女になるわ、いい」
「画風に合っていないね」
と、孝夫。それでも、何故かホットする気分になれた。
文子も、孝夫も同じことを考えていたのだ。文子は、心に決めて今日を迎えたのであろう。
「画風ねえ、画風も変っていくこともあるわ」
文子の決意、妻として、画家として生きるのだ。それは、孝夫を苦しめること、孝夫の人格をボロボロにしてしまうことになるかもしれない。
「私、何度でも、何度でも、このお腹、膨らませてやるわ。この子達が、日韓の架け橋に成ってくれるはずよ」
「それを、愛の架け橋?と言うのだろうか」
と、孝夫。
「ええ、そうだと思う」
「情熱あふれる、洋画が出来るのだろうねえ」
「ええ、裸の私をさらけ出したような、そんな洋画が」
文子は夢みる、孝夫が作ってくれたアトリエで、、孝夫が子守をしてくれるアトリエで、私は、洋画を画き続けて行く。
孝夫は、そっと優しく、抱きしめたのであった。



(了)
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プロフィール

白浜 砂夫

Author:白浜 砂夫
どうも ”しらはますなお” です。

岐阜県大垣市在住
昭和24年1月11日生まれ
67歳
B型

好きな歌人は、女性では与謝野晶子、男性では、島崎藤村、石川啄木です。詩や和歌や小説を書き始めて20年あまりになります。鹿鳴館を舞台にした小説を書いております。63歳にして一念発起してパソコンを始めました。ブログにも初挑戦です。

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