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短編小説・学級委員長物語11

短編小説・学級委員長物語11


                                 短編小説・学級委員長物語1


                                 短編小説・学級委員長物語2


                                 短編小説・学級委員長物語3


                                 短編小説・学級委員長物語4


                                 短編小説・学級委員長物語5


                                 短編小説・学級委員長物語6


                                 短編小説・学級委員長物語7


                                 短編小説・学級委員長物語8


                                 短編小説・学級委員長物語9


                                 短編小説・学級委員長物語10




七日、土曜日。午後の体育館。
明日、日曜日は発表会の日である。
舞台監督を始め、裏方メンバーは、準備に余念がなかった。
「引き幕は」
「問題なし」
「ホリゾント」
「オーケー」
「ピンスポット、べビースポットは」
「問題なし」
昭夫と、三郎、好夫のやり取りが、いやが上にも、本番へのムードを、盛り上げていく。
「総監督、最後の練習をはじめます」
そう言ってから、雪夫は、上げた手を下ろした。舞台で劇が始まったころ、佳代子の兄、
美恵子の姉も、駆けつけて来た。香織のお母さんも、お弟子さんを連れて、出来上がった衣装を届けに来た。
「佳代子や、美恵子が、よくがんばってくれたから」
幸治は、傍にいた良一に話しかける。
「あいつら、作文うまいからなあ」
と、良一。
学ぶことは、幸福を連れてくるのか?と思いながら、
「関係あるかなあ」
と、幸治は言う。
「どちらにしろ、いい兄姉をもってうらやましい」
それが、良一の本音なのだろう。
ドアを開く音がした。
「教頭先生」
幸治や、雪夫、それに広子は、先生の元に、駆け寄っていった。
「ここまで良くがんばってきたね」
「ハイ」
「もう一息だな」
「ハイ、頑張ります」
教頭先生は、皆の元気な顔をみて安心した。少し間をおいて、黙って立ち去って行った。

鐘が鳴る、鐘が鳴る。
開幕の鐘が鳴る。
集え、来たれ、多数の人たちよ。
「ただ今より、卒業記念の演劇を、開演します」
司会の凛とした声が館内に響く。校長先生の挨拶。
続いて、コスモス組から演劇が始まった。
「学級委員長」
「雪夫君、何か」
「緊張しますねえ」
心配そうに、幸治の顔を見る雪夫。
「大丈夫だよ」
幸治は、ほほ笑んだ。
二人は舞台の袖から、演技を見ていた。今日の文香は、何てかわいいのだろう。真理子だって、愛子だって、輝いて見える。
「良い生徒さんだね」
「地で行っていますねえ」
雪夫は合槌を打った。純一の英語の先生。なかなか堂に入っている。
「あいつは、将来先生になりたいと言っていたからなあ」
小さな声で、雪夫に確認を求めた幸治。
「たくさんきてますねえ」
客席の方に、目をやる雪夫。
「すごいなあ」
と、幸治。
やがて劇が終わって、緞帳が下ろされた。
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プロフィール

白浜 砂夫

Author:白浜 砂夫
どうも ”しらはますなお” です。

岐阜県大垣市在住
昭和24年1月11日生まれ
67歳
B型

好きな歌人は、女性では与謝野晶子、男性では、島崎藤村、石川啄木です。詩や和歌や小説を書き始めて20年あまりになります。鹿鳴館を舞台にした小説を書いております。63歳にして一念発起してパソコンを始めました。ブログにも初挑戦です。

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