スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

短編小説・学級委員長物語6

短編小説・学級委員長物語6


                                 短編小説・学級委員長物語1


                                 短編小説・学級委員長物語2


                                 短編小説・学級委員長物語3


                                 短編小説・学級委員長物語4


                                 短編小説・学級委員長物語5



季節といえば、中秋の頃。
どこか、物憂く、揺らめく、少年少女たちの心よ。
それが、煌めいて見える時が、なおさら、愛おしい。
運動会と言えば、なんといっても、クラス対抗リレーと、綱引き競争だ。
「俺たち、コスモス組なんかに、絶対に負けられないなあ」
と、昭夫が言う。
「必勝あるのみ」
と、豊も続く。
「人選が問題になるぞ」
幸治は、腕を組む。
「まず、リレー走者から決めなくては」
と、副委員長の雪夫が言う。
「太陽先生は、何て言ってたの?」
と、文香。幸治の顔色を見る。
「先生。先生は、クラス全員が、最低一つの競技には出場できるようして欲しいと、そう言っていたね」
「他には?」
広子が、言葉を掛けてくる。
「みんなで、相談して決めろと言っていた」
「よし、放課後、広子ちゃんの家に集合」
と、雪夫と昭夫が、声をそろえて言う。
「うん、ショートケーキを買って待っている」
と、広子は嬉しそうに、微笑む。
そこには、何時ものメンバーの表情があった。

明くる日のクラス会。幸治は黒板に向かって字を書く。
出場種目。
ラジオ体操。全員が参加。
パン食い競争。男女ペア、六組。
二人三脚リレー、男女ペア、六組。
クラス対抗リレー、五名。
綱引き競争。五六年生、リンドウ組、二十名。
幸治は書き終わってから、みんなの顔を見た。
「学級委員長」
「「何ですか、花村君」
「僕、パン食い競争が良いです」
「君の気持ちは分かるけど、君は足が速いから、リレーが良いと思います」
「俺たち、コスモス組には、負けたくないなあ」
と、昭夫が言う。
「花村、お前の協力が必要なんだ」
と、豊も同調する。
「分かった、分かった」
と、なぜか嬉しそうに引き下がる花村。
「クラス全員、それぞれ二つの競技に出られるように、皆で考えようよ」
と、幸治は提案する。
「二つも出るんですか?」
と、千佳子が質問する。
「千佳ちゃん、ビリでもいいから、ビリでもかまわないのよ」
と、助け舟を出す広子。
「参加する事に意義がある」
と、雪夫は言う。
「五年生の時は、三つの競技に出る人も、一つの競技だけ出場した人もいましたが、できるだけ万遍なく、出場できるように、配慮したいと思います」
と、幸治は、皆に語りかける。
「それでも、クラス対抗リレーだけは、負けたくないと言う意見もありましたので、リレーメンバーだけは、学級委員長を中心に、人選させて頂きました」
と、雪夫は、起立してメンバーを発表した。
「賛成」
「賛成」
拍手の内に、クラス会は終わった。
運動会は、澄み渡る青空の下、全員参加の中で、無事に終了する事ができたのである。
スポンサーサイト

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

白浜 砂夫

Author:白浜 砂夫
どうも ”しらはますなお” です。

岐阜県大垣市在住
昭和24年1月11日生まれ
67歳
B型

好きな歌人は、女性では与謝野晶子、男性では、島崎藤村、石川啄木です。詩や和歌や小説を書き始めて20年あまりになります。鹿鳴館を舞台にした小説を書いております。63歳にして一念発起してパソコンを始めました。ブログにも初挑戦です。

最新出版物
白浜砂夫の電子書籍




ランキング
投票お願いします。
にほんブログ村 ポエムブログへ


人気ブログランキングへ



ブログランキング

ブログ王

アクセスランキング
[ジャンルランキング]
学問・文化・芸術
3833位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
小説・詩
90位
アクセスランキングを見る>>
砂夫ちゃんカウンター
最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

検索フォーム
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。