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随筆・南知多を旅して

随筆・南知多を旅して

思い出は、過去に流せない。寄せては返す波のようであれ。
幸福は、愛する人が居たから。愛した人への思い深さと、愛されたことへの、感謝の気持ちが、幸せにしてくれる。
私は選んだ。短編小説、永遠の処女の舞台に、相応しい所であると。
その、確認の旅であった。
永遠の愛を求め、永遠の愛を信じ、永遠に続く人類の歴史を信じる中にしか、世界平和は実現しないのであれば、それはそれでまた、思索を重ねていきたい。

「この、図書館は、何か、重みの深い、味わい深い図書館ですねえ」
と、私は言う。
「いえ、館と言うほどのものでなくて、図書室なんです」
と、優しい言葉の女性係員。
「いいじぁないですか、これほどの味わい深い、重みの深い図書室なら」
「はい、これは梅原猛さんが寄贈されたものなのです」
「あの、著名な、哲学者の」
「はい、日本を代表する人です」
「違うでしょ、世界を代表する人でしょ」
「世界?そうですね。世界を代表する人ですね」
「どうか、大切に、守り続けてください」
と、言って南知多の図書室をあとにしたのである。
3.jpg
(木の入り口の扉の佇まいが良かった)
話は前後するが、内海高校は大変良い高校だと思った。小説のなかでは、本校としてあつかっている。校庭、広くて、青々としている。南洋の樹木が茂り、ハワイの高校に来たのかと、間違えてしまう。
1.jpg
グランド、これが又良い。山懐の、緑なす木々に包まれて、広々としている。
「先生、山懐といっても、山の向こうは海じゃないですか」
と、助手は言う。
「いいじぁないですか、いいじぁないですか。山に抱かれながら、彼方に海を望む事ができる高校なんてありませんから」
「そういえばそれで、味わい深いですね」
との、助手の言葉を残しながら次の予定地へと行く。
町役場に来ててみた。
2.jpg
建物は古いけれども、デザイン的には悪くはない。
「耐震補強がなされていますね。よくやっています」
と、私。
「東日本大震災以来、みんなそうなんです」
と、助手。
「あ、そう、知らなかった。でも、作家的には、書きたくなる所ではある」
「どうぞ、ご自由に。それよりも魚市場に行きましょうよ」
「魚市場、どうしてだ」
「調べてあるんです。魚市場のシラス丼と大アサリ焼き。これが実に美味い」
「わかった。これから直ぐに食べに行こう」
4.jpg

5.jpg
ああ、なんと美味しい大あさり焼き。
「実にうまい」
と、私。
「おいしですか」
「うん、汁もうまい」
「ありがとう」
南知多、心豊かな、潮風と詩情溢れる町よ。
師崎のフェリー乗り場で食べた、シラス丼定食と、アナゴ丼定食、その美味しさも懐かしくなるだろう。
「先生、何をしているんですか?」
「うーん。潮の甘さ、辛さ。それにね、風の優しさ、強さ。そっと包んでくれるような愛おしさがあるのだろうか、と思っいてね」
「それで、良かったですか?」
「来て良かった。本当に来てよかった町だ」
「私も、来て良かったと思います」
6.jpg
(展望台から師崎港を背景に)
さようなら、南知多。知は知恵の豊かさ。多は幸福と心の豊かさ。
愛と詩情溢れる町として、久しく伝えられていくでしょう。



平成24年8月15日、南知多を訪れて
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プロフィール

白浜 砂夫

Author:白浜 砂夫
どうも ”しらはますなお” です。

岐阜県大垣市在住
昭和24年1月11日生まれ
67歳
B型

好きな歌人は、女性では与謝野晶子、男性では、島崎藤村、石川啄木です。詩や和歌や小説を書き始めて20年あまりになります。鹿鳴館を舞台にした小説を書いております。63歳にして一念発起してパソコンを始めました。ブログにも初挑戦です。

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