スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

未来短編小説・左大臣様はミュージックがお好き11

未来短編小説・左大臣様はミュージックがお好き11


                                未来短編小説・左大臣様はミュージックがお好き1


                                未来短編小説・左大臣様はミュージックがお好き2


                                未来短編小説・左大臣様はミュージックがお好き3


                                未来短編小説・左大臣様はミュージックがお好き4


                                未来短編小説・左大臣様はミュージックがお好き5


                                未来短編小説・左大臣様はミュージックがお好き6


                                未来短編小説・左大臣様はミュージックがお好き7


                                未来短編小説・左大臣様はミュージックがお好き8


                                未来短編小説・左大臣様はミュージックがお好き9


                                未来短編小説・左大臣様はミュージックがお好き10



そしてまた、日々は流れて、日々を新たに二十二世紀は、科学と音楽の世紀として、絢爛豪華の内に、繁栄の坂を上って行くのである。
蔦の太政大臣と左大臣様の会話は、断続的に続いたのである。
「私は、今度、職を辞す事にする」
と太政大臣。
「辞める決意が固まったのですか?」
と左大臣様。
「そうだ」
「それで、私になにか?」
と左大臣様。
「ついては、何か置き土産になるもの、功績になるものが欲しいのだ」
と太政大臣。
「わかりました。後任の人事任については、オールマンリバー議長に一任する事にしては?」
と左大臣様。
「一任でいい」
「功績については、私が思案してみましょう」
と左大臣様。
「よろしく頼む」
礼を言って引下がって行った。
その後すぐに、右大臣と、富山の局を呼んだのである。
「何か良い功績になるようなものはないか?」
と左大臣様。
「それでは、私が何か」
と右大臣。
「ちょっと待って」
と富山の局。
「何か良い方法でも」
と二人。
「ええ、こんなのはどうでしょう。二十二世紀に相応しい、世界共通の、それも高級、高度な音響でありながら、覚えれば簡単に弾ける楽器を発明、製作したグループを、公私ともに支援したと言うのはどうでしょうか」
と富山の局。
「いいかもしれない」
と右大臣。
「それで、例えば?」
と左大臣様。
「一八八八年。田中正平博士が発明した、純正調のオルガンのようなもの」
と富山の局。
「これはいけるかも」
と右大臣。
「これには、当時のドイツ皇帝が、スポンサー役をかって出て、資金援助していますし、それに」
と富山の局。
「それに?」
と右大臣。
「明治二十四年四月には、明治天皇も金千円を贈っています」
「うむ。科学と音楽の二十二世紀こそ、その総力を挙げてつくる楽器」
と左大臣様。
「そんな、世界共通の楽器を作っても不思議ではない」
と右大臣。
「では、早速、そんな研究開発をしているグループはないか高級女官に調査させます。後は私が乗り込むとか」
と富山の局。
「よろしく頼む。君が頼りだから」
と左大臣様。
笑顔を返して退席した富山の局。

大地球連合で、バーチャル首脳会議がおこなわれたのは、七月七日の七夕の日であった。
織姫と彦星の伝説は、幾世紀を越えて今も語られるのである。
オールマンリバー議長の開会宣言。
パネルの大画面を見ながら多数の人と対話するのも、科学が一段と進歩した二十二世紀だから出来ることである。平和な二十二世紀だからできることである。
この様な会議こそ、現代の外交戦と言ってもいいだろう。
この様な対面劇は、オペレッタのような、ちょっと娯楽的要素のかかった、軽いタッチの歌劇にも似ている。
あまりにもクールすぎるのである。
そのクールさを交えて、白熱した論戦が繰り広げられれば、それでもいいのかもしれない。
さあ、情熱を滾らそう。
文化は、知性を高める。芸術は心を豊かにする。音楽は人の心を開放し、意欲を与える力を持っている。
オールマンリバー議長が発表した『音楽で作ろう人類愛の架け橋、平和の架け橋』の論文は注目を集めたのである。
この中には、先にぶち上げた、千の大歌劇『オペラ』場建設構想はもちろんのこと、新たに百の音楽学校を作ろうと言うのである。
これには、左大臣様も前もって相談を受けている。
「アメリカと言う、心豊さ、スケールの大きさ、うらやましい」
と左大臣様。
「うらやましい、どうしてだ?」
「ジャパン国で、百の音楽学校を作ろう、との構想をぶちあげたら、袋叩きに合いますよ」
「貴国は、音楽の全てにおいて未成熟なのか」
と議長。
「そうとも言えます」
「だったら、俺について来い」
「よろしく」
「太平洋に架ける橋ではないが、世界に架ける平和の橋」
流れるミュージックこそ、橋と言いたいのであろう。
こんな会談の後日に、今日を迎えたのである
スポンサーサイト

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

白浜 砂夫

Author:白浜 砂夫
どうも ”しらはますなお” です。

岐阜県大垣市在住
昭和24年1月11日生まれ
67歳
B型

好きな歌人は、女性では与謝野晶子、男性では、島崎藤村、石川啄木です。詩や和歌や小説を書き始めて20年あまりになります。鹿鳴館を舞台にした小説を書いております。63歳にして一念発起してパソコンを始めました。ブログにも初挑戦です。

最新出版物
白浜砂夫の電子書籍




ランキング
投票お願いします。
にほんブログ村 ポエムブログへ


人気ブログランキングへ



ブログランキング

ブログ王

アクセスランキング
[ジャンルランキング]
学問・文化・芸術
4378位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
小説・詩
104位
アクセスランキングを見る>>
砂夫ちゃんカウンター
最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

検索フォーム
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。