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未来短編小説・左大臣様はミュージックがお好き8

未来短編小説・左大臣様はミュージックがお好き8


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三日後、富山の局は、秘書役を務める高級女官と共に、本部前のエアポートから、ロシア国のモスクワへと旅立って行った。
ロシアより愛を込めて、どんな情報がもたらされるのであろうか。
この頃、左大臣様は、数人の人と、映画を楽しんでいた。二世紀前の二十世紀最高の名作「シャレード」。主演、オードリー・へプバーン、ケーリー・グランド。監督、スタンリー・ドーネン。ケーリーグランド、イギリス国に生まれ、アメリカ国に渡り、ブロードウェーでデビュー。その後、ハリウッドに転じ、二枚目スターとなって成功した。
女優のヘプバーン。『永遠の恋人』として、世界中の男性を歓喜させた、知と美貌を兼ねそなえた名優中の名優なのである。
「ご先祖様が、我が永遠の恋人と言って、夢の中でもうなされた人だからねえ」
と左大臣様。
「お宅のご先祖様は、まるで永遠ばかりじゃないですか」
と映写係り。
「そうだねえ。永遠の恋人、永遠のロマンス、永遠の処女と、永遠ばかりだったからねえ」
とご先祖様を懐かしむのである。
ふと、今頃、富山の局はどんな手柄をもたらして帰ってきてくれるのであろうか、と脳裏をよぎるのである。
偉大なる作曲家チャイコフスキーがこよなく愛したロシア。彼が言う所の激情とノスタルジー『郷愁、故郷を思う、切ないまでの哀愁』。
彼にとって、ロシアの繁栄が永遠続く事を願い、国民に、優れたミュージックを提供する事が、彼のロマンと理解するならば、
「チャイコフスキーの前にチャイコフスキーはなし、チャイコフスキの後にもチャイコフスキーはなし」、
と呟く。
「そればっかりですねえ。あの太政官の影響ですか?」
別の高級女官。
「まあな、少しは勉強する時間をあたえて頂いたから」
と左大臣様。
「いいえ、どういたしまして」
と彼女。本当に楽しい映写会であった。

それから、三日後の事。
モスクワに滞在している富山の局から、左大臣様の下にある情報がもたらされたのである。
それは、『芸術と文化の超大国、ロシア』、そのロシアが大地球連合の支援を受けて、大歌劇(オペラ)場の建設に乗り出すと言うのである。インターネットでのやり取りを書いてみよう。

「数は?」
と左大臣様。
「二百です」
と富山の局。
「信じられない。多い」
と左大臣様。
「何事にも、スケールの大きいロシアですから」
と富山の局。
「それで、狙いは?」
「覇権です」
と富山の局。
「ミュージックに、覇権主義はあるのか?」
と左大臣様。
「ある事にしましょう」
「分かった。それで覇権はどこを向いているのか」
「オペラです。西洋にない、東方のオペラです」
と富山の局。
「それは新しいオペラと捉えてもいいな?」
「はい、そうだと思います」
「新しい、良いではないか」
と左大臣様。
「でも、新しいオペラを確立して独占しようという、策動の人も居るようです」
「遺憾だ。独占は、ミュージックの心に反する」
「大地球連合の精神にもね」
と富山の局。
「どうしても、ロシア東方太政官に会わねばなるまい」
「狙いは?」
「彼と手を繋いで、ミュージックの発展に貢献したいからだ」
「パートナーシップですか?」
「そうだ」
「では、大至急」
こんなやりとりが、なされたのである。
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テーマ : 自作連載小説
ジャンル : 小説・文学

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まとめteみた.【未来短編小説・左大臣様はミュージックがお好き8】

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プロフィール

白浜 砂夫

Author:白浜 砂夫
どうも ”しらはますなお” です。

岐阜県大垣市在住
昭和24年1月11日生まれ
67歳
B型

好きな歌人は、女性では与謝野晶子、男性では、島崎藤村、石川啄木です。詩や和歌や小説を書き始めて20年あまりになります。鹿鳴館を舞台にした小説を書いております。63歳にして一念発起してパソコンを始めました。ブログにも初挑戦です。

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