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未来短編小説・左大臣様はミュージックがお好き6

未来短編小説・左大臣様はミュージックがお好き6


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とある日のこと。
場所はと言えば、本部の別館。
この別館は、宮殿様式で、総ガラス張りの科学の粋を集めた、耐震性と、倍旧の強度を持っているのである。
流れるような形状は、まるで大滝が落差を持つて落ちて行く様を思わせる。
富山の局は、会議が開かれるまでの少しの間、詩を口ずさんでいた。
南米チリの女流詩人、カブリエラ・ミストラルの「ばらあと」。
さあ、歌おう。詩は歌うもの。歌は語るものだから。

『あの方が、他の人と、行くのを見た。風はいつもあまく、道はいつも静か。あの方の行くのを見た。この、あわれな目よ。花園を行き、あの方は、その人を愛した。渚近く、あの方は、その人に接吻した。』
(角川書店、世界の詩集十二。世界女流名詩集より)

一九四五年度のノーベル賞を受けた、作品の一部ではあるが、終生を独身で通した女史の詩には、宗教があり、自然があり、母性があった。
富山の局は、知性の中に隠された悲劇に惹かれるものがあった。
まるでそれは、オペラであり、歌であり、歌曲であり、詩であり、そして、それが人生なんだと思うのである。
カブリエル・ミストラルに惹かれる富山の局も、少し似たような人生を生きて来たのかもしれない。
二十二世紀は、作曲家は高い評価を受けるけれども、詩人もまた、高い評価を受けるものなのである。
そして、これから始まる会議。教育会議での教育者も、高い評価を受ける時代なのである。
さあ、飛び出そう。知恵と知識に溢れているあなたよ。二十に世紀は君を求めているのだ。
さあ、未来に希望を持って歩き出そう。希望は、君を見捨てたりはしない。君が、希望を見捨てるだけだから。

会議の開催のチャイムは鳴った。
さて、その会議と言うのは、二十二世紀の教育のあるべき姿を求めて、議論する、あるいは対決する、とても重要な会議である。
議長を務める、エジプト国のクレオパトラ女史、太政官は、勢い余って立ち上がった。
会議は円卓方式で、傍聴はオープンで、資格はフリーである。
「今、此処で、教育問題について、議論しておかなければ、後々に、大きな後悔を残すことになると思います。それほど、教育の重要性と、教育の中立性は、先人が残した大切な遺産として、受け継いで行かなければならないと思うからです」
と開会の挨拶を語る、クレオパトラ女史であった。
「教育の質的レベルアップは、緊急の問題になってきました」
と黄河の太政官。
「教育は国と国、宗教と宗教、文化と文化を繋ぐ、虹の架け橋に成れるのでしょうか」
と富山の局。
左大臣様の代理としてはこんな所でしょうか。
「虹の架け橋?あまりにも漠然としています。もっと具体的に」
とジャズの太政官。
「教育の質的レベルアップを、もっと数字を挙げて、具体的に一つ一つ討論しない限り、各国の平準化は、進むとは思えない」
とネルソン夫人。
「先人の、血の滲むような努力と、熱意によって、ようやく二十一世紀の後半には、世界は小学校(ロースクール)の義務教育が、全ての国で行われるまでになりました」
とクレオパトラ女史。
「それでは、今世紀はどこまでハードルを上げるか、具体的に目標を決めたいと思います」
と黄河の太政官。
黄河の流れはまるで『知恵の中国・教育の大国〛にと流れを加速化して行くとでも、語っているのであろうか。
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テーマ : 自作連載小説
ジャンル : 小説・文学

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プロフィール

白浜 砂夫

Author:白浜 砂夫
どうも ”しらはますなお” です。

岐阜県大垣市在住
昭和24年1月11日生まれ
67歳
B型

好きな歌人は、女性では与謝野晶子、男性では、島崎藤村、石川啄木です。詩や和歌や小説を書き始めて20年あまりになります。鹿鳴館を舞台にした小説を書いております。63歳にして一念発起してパソコンを始めました。ブログにも初挑戦です。

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