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未来短編小説・左大臣様はミュージックがお好き3

未来短編小説・左大臣様はミュージックがお好き3


                                未来短編小説・左大臣様はミュージックがお好き1


                                未来短編小説・左大臣様はミュージックがお好き2


とある日のこと。
さして重要な諸問題も、これといって見当たらない日々。
オールマンリバー大地球連合議長は、バーチャル首脳会議の議長を務める実力者である。
議長は、事務局を訪れたあと、部屋に籠もって、一人物思いに耽っていた。
トントンと、ドアをたたく音。
「入ってもよいでしょうか」
とドアホンに語る左大臣様。左大臣様は議長との交流を求めて、訪れたのである。
「どうぞ」
と議長。
「プライベート」
と言って同意を求めるのである。
議長も思うところがあって、快く迎えた。
「時代という、大河の流れは、全ての人に、平等に、チャンスを与えてくれる。それでいて、全ての人を、暖かく包んでくれる時もある」
と左大臣様。
「川は、全てを知っているが、ただ流れていくだけ」
と議長。
パネルの映像に映し出されたミシシッピー川に圧倒されてしまった左大臣様。
「驚きましたか。これがミシシッピー川です。そして貴方の語るところの大河の流れ、時代の流れです」
と議長。
「何と、何と、スケールが大きい」
と左大臣様。
会話は淡々と続いていく。
その中で、議長は、大好きな歌を紹介したのである。
今アジア州のヒットチャートの上位にある。
(京の五条の橋の上、大の男の弁慶は、長い薙刀振り上げて、牛若目掛けて切りかかる)。
なな、なんと、懐かしの小学唱歌ではないか。信じられない、信じられない左大臣様である。
「歴史は繰り返す?そう言いたいのでしょ」
と議長。
何と言って返答していいかわからない。
千年の都、京都。千年の文化が香る京都。ただ淡々と流れていく時代に飲み込まれることなく、今も、光彩を放っていることが、議長の心を捉えているのであろう。
「議長は千年の文化に憧れて?」
と左大臣様。
「なあに、ゼンマイを巻き戻したようなものさ。ボタンを押したらこの歌が流れてきて、それから、この歌が気に入ってしまったということだな」
と議長。
「流石は、オールマンリバー議長」
と膝を叩いたのである。
それからこの歌は、全世界に広がって行ったのである。
「議長様の、鶴の一声」
と女性秘書。
「何を言う。そんなことが通る時代じゃない」
と議長。
「でも、毎日、口ずさんでいるとはねえ」
「川は、ただ流れるだけ。我が歌声は、インターネットを通じて、勝手に流れていくだけ」
と議長。
「それは悪用、いえ、とても利口な」
と秘書官。
「ワッハッハ」
と大声で笑う議長。
一向に気にする様子もないのである。

さて、話題を左大臣様の個人的なことにして見ようと思う。
若い者には希望を、中年の者には自信が得られるのが、人の世であろうか。
そして、若い者に又、恋人が与えられ、中年の者には、妻や愛人が存在するから、歌劇、オペラが生まれるのである。
そこで、独身で、中年の左大臣様には、どんな人生の旅路があったののであろうか?
愛人でもいるのであろうか?
富山の局とは、どんなな仲なのであろうか?
桜の君こと、後の左大臣様が、富山の局や中川の局と知り合ったのは、ミュージックを通してであった。
桜の君は、ジャパニーズの歌謡曲、中でも舞踊、踊りをまじえた歌謡舞曲が大好きであった。それと、童謡も大好きであった。
富山の局はジャズ。あのおしとやかな彼女が。
中川の局は、ワルツやシャンソンが大好きであった。
この三人が意気投合したのである。
ミュージックには、人を集合する不思議な力でもあるのであろうか。
長い長い旅路の始まりであった。
三人はバンドを組んで各地を訪問する中で、色々な友人もできたのである。
山路の局もその中の一人であった。
山路の局には、当時、菊の小路歌麿という、千年の昔から抜け出してきたような、する事なす事、超古典的な恋人がいた。
「麿は、山路の局もバンドに加わると、宜しかろうと思うぞえ」
と言う。
やがて、山路の局も加わってバンドの旅路は続いたのである。
「三人揃えばトリオですねえ、四人になれば何だっけ?」
と桜の君。
「冗談でしょう。そんなことも知らないの?」
と中川の局。
「おお、冗談」
と桜の君。
「そういえば、昔、前世紀にジョータンというジョータンという、ジャズの名人が居ましたはねえ」
と富山の局。
「こりゃ、参った、参った」
と桜の君。
何処までいってもジャズが好きな富山の局」
と中川の局。
「いいじゃないの、それで。ジャズこそ民衆がつくる人間讃歌なのだから」
と桜の君。
「おお、愛しのショーボート。憧れの歌劇よ。ショーボートをもう一度」
と富山の局。彼女は意外と情熱的であった。
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プロフィール

白浜 砂夫

Author:白浜 砂夫
どうも ”しらはますなお” です。

岐阜県大垣市在住
昭和24年1月11日生まれ
67歳
B型

好きな歌人は、女性では与謝野晶子、男性では、島崎藤村、石川啄木です。詩や和歌や小説を書き始めて20年あまりになります。鹿鳴館を舞台にした小説を書いております。63歳にして一念発起してパソコンを始めました。ブログにも初挑戦です。

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