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短編小説・女は強く生き抜いて華になる10

短編小説・女は強く生き抜いて華になる10


        短編小説・女は強く生き抜いて華になる1
        短編小説・女は強く生き抜いて華になる2
        短編小説・女は強く生き抜いて華になる3
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        短編小説・女は強く生き抜いて華になる8
        短編小説・女は強く生き抜いて華になる9


煌めく星座、明治の女流作家達。永遠を生きよ。その二

季節は、ひまわりの花咲く頃。
心は、情熱の色。
詩歌人は、花と色、或いは、色と花の識別に、魂を掛けるものなのでしょうか。
「綾子さん、歌集の編纂は進んでいるかね」
「え、先生、私みたいなものが、歌集の出版をしていいのですか?」
「ああ。歌人になったなら歌集を、詩人になったなら詩集を出す。それは、当然のことなんだ」
「先生、すみません。もっと心豊かな表現を、勉強せよということですね?」
「そこなんだよ。歌集や詩集を出すということは、自身をいかに表現するかという機会に
することなのだよ」
綾子は、先生の言葉に頷いた。
教夫は、樋口一葉に惹かれて行く自身の心情を語るのである。
「文豪・吉川英治は、優れた女流作家に、『明治では樋口一葉、昭和では長谷川時雨』と言っているんだ。注目すべき考えではあると思う」
「先生、それは、時代を切り開いたという点からでしょうか?」
「そうだろうねえ。文豪は、貧乏と愛、そして苦悩の間で、強く生きたという点を評価している」
「教夫先生。先生は最近、一葉びいきになっていると巷では噂になっていますが・・・。」
「そうなんだけど、晶子には晶子の、かの子にはかの子の、一葉には一葉の持ち味がある」
「そうですね。先生、詩歌人・作家の心の海を見るということですねえ」
「心の色はどんな色かなあと、作家・詩歌人を、色分して見るのも良いと思う」
まるで、鉄幹が、白百合の君・白藤の君と、言ったように、色別でいこうと言うことであろうか。
樋口一葉の墓は、京王線と井の頭線が交差する明大和泉校舎の隣にある。
墓前には、献花が絶えない。

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tag : 明治 文化 女流作家 文学 与謝野晶子 樋口一葉 長谷川時雨 与謝野鉄幹 昭和

歌詞・緑の黒髪

歌詞・緑の黒髪

(一)
乙女の頃の心のままに
抱きしめたなら、こわれてしまう
白き香りが、野に満つ日々は
緑の黒髪、風も揺らめく

(二)
恋することのときめき残し
愛することの喜び重ね
末来に生きる、大空を見る
緑の黒髪、風も揺らめく

(三)
二人で生きる人生の様
結ぶ手と手が、語っているよ
春には春の、秋には秋の
緑の黒髪、風も揺らめく

緑の黒髪、愛すればこそ
緑の黒髪、ああ、君は
君は、美しい


【メッセージ】
全世界の青年女子に送る。
自身の命を大切に、民族の命を大切に。
愛することは、喜びと責任。
生きることは責任。
生き抜くことは、本当の英雄のすること。
愛の賛歌を、高らかに語り合える日が来ることを夢見ている。

平成28年7月26日早朝・作
白浜砂夫


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詩・水色の詩集

詩・水色の詩集

水色の詩集、青春の日々
思い出は、美し過ぎて
溢れ来る涙よ

水色の詩集、歌はワルツよ
束ねられた、ラブレターが多すぎて
踊らずにはいられない

水色の詩集、恋する純情
若かったのね、二人の愛は
鏡に映った花のように

水色の詩集、水に映った月のように
過去を尋ねて、貴女を尋ねて
遥かに遠い人生の旅路

若かったのね、私は
心は、青春のまま、老いを生きて
水色の涙で、片付ける
純情詩集


平成28年7月24日早朝・作


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tag : 詩集 水色 青春

短編小説・女は強く生き抜いて華になる9

短編小説・女は強く生き抜いて華になる9


        短編小説・女は強く生き抜いて華になる1
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煌めく星座、明治の女流作家達。永遠を生きよ。その一

歌は流れる、流れる歌は、北白川教夫の家に、歌は流れる。
宝塚歌劇、すみれの花咲く頃。
すみれの花咲く頃、初めて君を知りぬ。
シャンソンの甘く切ない香りに乗って、宝塚レビューの至宝は流れるのである。
弟子の歌小路綾子は、宝塚歌劇が大好きなのである。
綾子が、作歌旅行に行くといえば、宝塚歌劇を見学に行くことである。
「先生、お帰りなさい。あの、先生、作歌旅行に行ってきたいのですけれど」
「ああ、いいよ。楽しんできなさい」
暗黙の了解とでも言うのであろうか。
先生は、それを喜んで許すのである。
「あら、伯父様、一緒に・・・」
「うん、教夫君とねえ。宝塚レビューを見学に言ってきたんだ。シャンソンは良いねえ」
と、賀陽宣栄。
祖母はと言えば、和歌の九条と詠われた、九条家の令嬢、敏子である。
教夫先生も、宝塚レビューが見たくてしかたがないのであるが、詩歌の先生ゆえに、人目をはばかると、すみれの花咲く頃の歌劇が大好きな賀陽宣栄。
背中を押すように、連れていったという次第である。

季節はと言えば、リラの花咲く頃。
別名、ライラックともいう。
南ヨーロッパの高原に自生し、五月頃、淡紫色の恋多き芳香を放つ花は、咲き誇るのである。
フランス人は、リラの花を愛し、シャンソンをこよなく愛するとも言われている。
シャンソン『白き、リラの花咲く頃』のフランス語詞は、宝塚の演出家、白井鉄造の翻訳により、『すみれの花咲く頃』と、なって世に出るのである。
「分かるかね?綾子さん。官能的な恋の歌だった原曲を、初恋とすみれの花にオーバーラップさせて、美しい十代のままに、清く正しく、美しく、歌い継がれる歌になっていったんだよ」
「ありがとう、伯父様。私、シャンソンが、ますます好きになりそうです。では、行ってきます」
と、言い残して、作歌旅行に出かけたいったのである。
劇作家にして小説家、長谷川時雨。
東京の人。
『女人芸術』雑誌、を創刊。
林文美子の『放浪記』を、最初に、女人芸術に連載。
円地文子、平林たい子、尾崎翠らを、世に送りだしたのである。
文学、演劇、芸術に残した功績は余りにも大きいと言業るをえない。

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短編小説・女は強く生き抜いて華になる8

短編小説・女は強く生き抜いて華になる8


        短編小説・女は強く生き抜いて華になる1
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激突・『乱れ髪の君』を巡る『明星』と『心の花』、その二

今日の綾子の君は、殊の外、明かるかった。
綾子を訪ねて来た幼な馴染みの大山香織との会話は弾む。
「ねえねえ、香織、聞いて」
「綾子、秘密の話ね?それで」
「そう。あの教夫先生、上田敏翻訳のカールプッセの詩が大好きなんだって」
「教夫先生と言えば、自身は『詩人として歌人として、生涯を終えたい』と言っていたけれど、その心は、『和とは平和なり、大和とは平和の王国の別称なり。和歌とは平和の賛歌なのだ。そうだろう?』と、以前お会いした時に、お聞きしました」
「そうでしょう。その教夫先生、『山のあなたの空遠く、幸いすむと人の言う・・・と、まあ小高い丘の風に
吹かれて詠っていた』と先生の日記には書いてあるのよ」
綾子の君、書斎の机の引き出しから見つけ出した秘密の日記を見せるのである。
香織は呆れ返りながらも、その文章に注目せずにはいられなかった。

山のあなたの空遠く、私は何を見るのでしょうか・・・それは、永遠。
永遠の愛を求めて、永遠の愛に包まれて、私は生きる。
それが、『山のあなた』であり、永遠のロマンス。
その『永遠のロマンス』に憧れて、私は詠っているのでしょうか。
永遠の愛に生きる人が現れるその日まで、私の朗詠に終わりはないのだ。

さらに、香織は続く文章に注目するのである。

私は、熱烈な与謝野晶子びいきであるが、上田敏は、『乱れ髪』の和歌は、大胆な情熱によって、官能を解放し、和歌を近代詩の域に近づけたと支持するのである。
この『乱れ髪』、世間では、娼妓・夜鷹の類の淫語であるとの罵声も飛び、晶子の詩歌の道は、困難を極めたと言っていいだろう。
続く晶子の長編詩『君死にたもうことなかれ』は、大町桂月(東大卒・高知県出身・国文学者)などの国粋主義の人々の激怒を買い、乱臣なり、賊子なりと、過激な糾弾でもって『明星』を、発売禁止に追い込んだのでる。

「綾子の君、教夫先生も見抜いていますね。『晶子は世界史に名を残さねばならない人物であると。女性の自由と解放
、生命を慈しみ、魂の賛歌を、最初に言い出した人物である』と、そう書いている」
「香織の君、教夫先生が、女性の味方だったなんてねえ。古典の世界から抜け出してきたような先生だと思ってきたけど」
香織は、晶子の偉大さを知っていた。
翌十月号の『明星』に、晶子は『ひらきぶみ』を掲載し、大町桂月などを論破しているのである。
さらに、翌年一月には、日露戦争下ではあったが、歌集『恋衣』に、この長編詩を再録して、自信のほどを見せつけるのである。
「ねえ、綾子の君。晶子が『ひらきぶみ』の中で、王道・王朝と、死の潔さに臣道をみる野蛮
な武士の道とは、違うと言っているのよ」
「え?では、晶子の浪漫的王朝趣味は、大正デモクラシーの先駆けになったということ?」
「そう。晶子こそ、大正デモクラシーの先駆けよ」
綾子は、改めて、晶子の偉大さを知るのである。

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tag : 明治 文化 女流作家 文学 与謝野晶子 乱れ髪 明星 心の花 上田敏 君死にたもうことなかれ

短編小説・女は強く生き抜いて華になる7

短編小説・女は強く生き抜いて華になる7


        短編小説・女は強く生き抜いて華になる1
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激突・『乱れ髪の君』を巡る『明星』と『心の花』、その一。

北白川教夫は、朗詠する。
「ああ、弟よ、君を泣く、君死にたまふことなかれ、末に生まれし君なれば、親のなさけはまさりしも、親は刃をにぎらせて、人を殺せとをしへしや。人を殺して死ねよとて、二十四までをそだてしや」
(詩、与謝野晶子、『君死にたまふことなかれ』より)
「先生、先生」
と、歌小路綾子。
慌てふためいて、書斎に入ってくる。
「どうしたんだ、綾子の君よ」
「先生、私に君を、君を・・・」
「うん、あの鉄幹も、妻、晶子のことを、乱れ髪の君と、呼んでいたから、真似してみたのだ」
「もう、先生ったら。敷島の道、和歌の道に生きる人って、そう言うこと、言うもんですか」
「まあな、あの晶子も、意外にね、平安時代より続いている王朝貴族の持つ文化や雅に対する憧れは、強いものがある。それで、綾子の君、その慌てようは」
「ハイ、先生。先生の朗詠する詩歌が、何時になく、哀愁を帯びていましたので・・・」
「哀愁ねえ、そうだねえ、悲しくなるよねえ」
と、言って、国際テロによって、死んでいった人々の哀悼文が、掲載された新聞を見せるのである。
「先生、綾子の君は、どんな人でも、生きて生き抜いて、未来に希望を繋げてほしと思います」
綾子の考えは、日本の女性が持つ考えだけではなく、元初よりの女性の考えであろう。
それでなくても、世界各国の新聞記事は、生命賛歌の鐘を高らかに鳴らしているではないか。
時代は、新しい歴史を作る時に来ていることを見識しなければならない。
「新聞は、よく読むように。良い記事は、切り抜いて、綴っておくようにしなさい」
「ハイ、先生、綾子の君は、新聞をよく読んで、一流の文化人と呼ばれるような人に成ります」
生きること、生き抜くことは、この世に生を与えられたものの責任。
良きにつけ悪につけ生き抜いて自らの主義、哲学を論ずることが責務だと、そう考える教夫先生。
この与謝野晶子の詩、『君死にたまうふことなかれ』は、明治の文壇のみならず、世間も騒然とさせたのである。
明治三十四年九月、『心の花』主宰者、佐々木信綱は、『明星』に掲載された、詩『乱れ髪』を、痛烈に批判した論文を掲載したのである。
文学界の早慶戦ともいえる一連の言論戦の延長戦上にあった、詩『君死にたもうことなかれ』は、その歴史的意義は、あまりにも大きいといわざる得ない。

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短編小説・女は強く生き抜いて華になる6

短編小説・女は強く生き抜いて華になる6


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師匠・与謝野晶子と女弟子達、煌めく『明星』

鎌倉は山之内に、歌人・川田順の墓がある。
十五歳で、佐々木信綱に和歌を学ぶ。
東大英文科に入学。
夏目漱石の影響を受け、文学に熱中。
信綱主宰の『心の花』に、恋愛詩歌を歌い続けて、異才を放って行く。
法科に転じて卒業。
住友本社に入社。
次代の住友コンツエルンの総理事と目されて行く。
この山之内の寺院には、歌人・作家の田村俊子の墓もある。
「先生、鎌倉の街街を散策してきましたが」
と、歌小路綾子。
綾子の住む日野市より、鎌倉は、近くて遠い街なのかもしれない。
鎌倉への憧れを、理解してやらなければと思う、教夫先生である。
「先生、晶子と鉄幹が主宰する『明星』と信綱の主宰する『心の花』は、双頭の鷹であり、ある意味では、ライバルと言えるのではないでしょうか」
「うん。綾子はいいところに目を付けている」
恋に乱れて、愛に乱れて、狂おしい程に、激情を沈めて、詩歌を書き続けて行く。
それは、明治の女流歌人だけの行動とは言えないかもしれない。
少なからずいたというべきであろう。
川田順は、戦後、『寒林集』を発表。
晩年、弟子の女性との老らくの恋で世間を賑わせているのである。
「先生、愛が、情熱や激情を呼ぶのですか。激情や情熱が、愛を連れてくるのですか」
「私には、良い答えは出せそうにもないが。人生経験の中でつかみとって欲しい」
と、答える教夫先生。
平塚らいてう。
森田草平と、恋愛事件を起こした後。文芸誌『青踏』を創刊。
同人に、与謝野晶子、岡田八千代、田村俊子、野上弥生子。
女流文学者を集め、文芸運動を起こして、自由と解放を求める若き女性たちに大きな影響を与えた。
煌めく『明星』与謝野晶子。
今再び、生命賛歌の鐘がなる。
世界は、晶子の詩歌に、注目せずにはいられないだろう。

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歌詞・猪苗代湖の夕日

歌詞・猪苗代湖の夕日

(セリフ)
好きだった。
俺はお前が好きだった。
忘れられずに今も、苦しんでいる。
俺はお前が、好きだった。


別れたことの、悲しみよりも
愛したことの、幸せを
夕日に浮かべて、光る波
ああ、猪苗代湖
美しき人よ
君を訪ねて、溢れる涙

望めば愛し、安達太良山も
緑の闇に、包まれて
今再度(ふたたび)の、声がする
ああ、猪苗代湖
面影揺れる
光る夕日に、風もささやく



平成二十八年六月二十九日・作
白浜砂夫

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プロフィール

白浜 砂夫

Author:白浜 砂夫
どうも ”しらはますなお” です。

岐阜県大垣市在住
昭和24年1月11日生まれ
67歳
B型

好きな歌人は、女性では与謝野晶子、男性では、島崎藤村、石川啄木です。詩や和歌や小説を書き始めて20年あまりになります。鹿鳴館を舞台にした小説を書いております。63歳にして一念発起してパソコンを始めました。ブログにも初挑戦です。

最新出版物
白浜砂夫の電子書籍




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