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短編小説・鹿鳴館の舞踏会・第二楽章『主題提示』2

短編小説・鹿鳴館の舞踏会・第二楽章『主題提示』2


        短編小説・鹿鳴館の舞踏会・序曲
        短編小説・鹿鳴館の舞踏会・第一楽章『問題提示』1
        短編小説・鹿鳴館の舞踏会・第一楽章『問題提示』2
        短編小説・鹿鳴館の舞踏会・第二楽章『主題提示』1


さて、話は変わるが、鹿鳴館の舞踏会。
鹿鳴館を主戦場として、華々しい外交戦が繰り広げられたのである。
その中で、秘めたるロマンスが生まれ、やがて漆黒の闇の中に消えていったことは間違いない。
ウインナーワルツや、シャルウィダンスにも通じる名曲のリズムに乗って、秘めたるロマンスは生まれたのか。
1887年(明治20年)一月二十二日。
鹿鳴館に、我が国初の白熱電灯が灯されたのである。
夢は夜開くというべきか。
明治20年と言えば、島崎藤村が明治学院に入学し、シエクスピア、ダンデ、ワーズワーズなど、西欧州の文学に親しみ、
24年卒業、『詩人、ミルトンの妻』、『詩人、バイロンの母』の翻訳へと成長していくのである。
束の間の休日、喜一郎は書斎で明治の文学雑誌『女学雑誌』を見ていた。
同じく、明治20年、伊藤博文が、仮装舞踏会でベネチアの紳士に扮して、不埒な行いに及んだことを暴いている。
鹿鳴館の舞踏会。
外国の公使や高官と淑女達。
あるいは、政府の高官や、侯爵、伯男爵等と淑女達。
二つの結ばれた手から、秘めたるロマンスは生まれたのであろうか。
鹿鳴館も又、二つの側面をもっている。
その後、『鹿鳴館は、砂上の楼閣』と、語る人も現れてきたのである。
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短編小説・鹿鳴館の舞踏会・第二楽章『主題提示』1

短編小説・鹿鳴館の舞踏会・第二楽章『主題提示』1


        短編小説・鹿鳴館の舞踏会・序曲
        短編小説・鹿鳴館の舞踏会・第一楽章『問題提示』1
        短編小説・鹿鳴館の舞踏会・第一楽章『問題提示』2


会話は弾む。
「喜一郎さん、景気はどうなりますかねえ」
この三ノ瀬太蔵、信州信濃の豪族の末裔のまま、大胆にして繊細で、それでいて抜群のリズム感を持っている。
信頼できる男である。
「私は、経済の専門家ではないので当たるとは言えませんが、風雲は風雲を呼び、静寂は静寂を連れてくるでしょう」
と、喜一郎。
時代の流れを誰よりも早く先見したいとの思いは強い。
「貴方らしい言いい方だ。では、どちらか一方に」
と、三蔵。
当代一流の相場師と詠われた時代もあった。
喜一郎に期待するのは、時代を先読みする先見力であろう。
「そう、風雲は風雲を呼び、乱世は乱世を連れてくる」
「では、今年は乱世の様相」
と、三蔵。
再び名相場師として復活したいのか。
まぁ、乱世こそ、希代の相場師の活躍する時代ではある。
「世界の政治や経済は、大きな分岐点にさしかかってきている。全ては、前半3ヶ月と、中盤の六月と七月が勝負でしょう」
「相場師も、ここで勝負を決せよ、言っているようだ」
と、三蔵。
美味そうにコーヒーを飲むのである。
何か思い当たることがあるのであろう。
ウインナーコーヒーが美味いと言う喜一郎。
コーヒーは、アメリカンコーヒーでと言う三蔵。
その違いはなんであろう。
「そうそう、喜一郎さんは、胡蝶蘭の花の他に水仙の花も好きだと言ってましたねえ」
「ええ、水仙の花も好きですよ」
「すべては、差異があるから良いのだと言っているようだ」
と、三蔵。
「そうですね。貴方が希代の相場師として名を残したいと思っているように、私も一流の文化人と言われるようになりたいと思っています」
二人が飲むコーヒーは、殊の外、美味かったのであろう。

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tag : 短編小説 文化 相場

[修正再掲]歌詞・仮初めの恋

[修正再掲]歌詞・仮初めの恋


(一)
あの人を、思う心に、変わりはないの
あの人を、思う心が、私を泣かせるの
仮初めの恋、ああ、淡雪の恋
消えて儚い、恋だけど
あの人を、思う日々は、幸せだった

(二)
結ばれない、恋だけど、悔いはないの
清らかなまま、歩み続けた、二人だったね
仮初めの恋、ああ、淡雪の恋
消えて儚い、恋だけど
溢れ来る、涙を流す、純白の色

(三)
姉のよう、慕う心よ、春待つ心
君は今、逝きて帰らぬ、はるか彼方よ
仮初めの恋、ああ、淡雪の恋
消えて儚い、恋だけど、
夢にまで見る、まるで二人は、煌めいていた。

(繰り返し)
夢にまで見る、まるで二人は、煌めいていた。




平成25年12月中旬・掲載済み

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短編小説・鹿鳴館の舞踏会・第一楽章『問題提示』2

短編小説・鹿鳴館の舞踏会・第一楽章『問題提示』2


        短編小説・鹿鳴館の舞踏会・序曲
        短編小説・鹿鳴館の舞踏会・第一楽章『問題提示』1


さて、話題をリズムよく近未来から現実に戻そうではないか。
それも、電光石化の早業で成さねばならないと思うのである。
スピード、それは『三国志』に登場する、歴史上第一の名軍師・諸葛孔明の最も重視する所だ。
日本でも、武田信玄率いる甲州騎馬軍団も『早きこと風のごとし』と詠われている。
2016年(平成28年)元日から三が日。
世界は激動していた。
国際連合は動かざるを得なかったと言うべきであろう。
それは、中軸の持つ宿命と言ってもいいだろう。
宗教と民族の垣根を越えて、未来を拓いて行く為に。
一月三日、三ノ瀬太蔵は、二年前のある新聞の社説に、目を凝らしていた。

『日本、この六十年の積み重ねが財産だ。
これは重視した方が良い。
世界は、次第に戦争をしなくなっている。
戦争が出来なくなっていることを、理念的にも現実的にも認め始めている。
世界は、日本の考えに近付いて来ている』
   ---東京大学・船曳建夫教授---

「日本が積み上げてきた六十年の歴史。平和な国。それも歴史の持つ財産ということなのか」
と、太蔵。
呟きに変わるのである。
「これは、外交カードになりますよと、そう言っているようだ」
と、またまた呟きながら、天井を仰ぎ見るのである。
過ぎて一月四日。
三ノ瀬太蔵と、彼、喜一郎は、同じ五条川の橋の袂にある、喫茶『鹿鳴館』で会ったのである。
この店の常連客である有識者のあの人も、三ノ瀬太蔵も、同じ信州信濃の豪族の末裔であり、音楽、分ても、クラッシック音楽に詳しいと言うのは、運命のいたずらと言うべきものであろうか。

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歌詞・エレジー・恋に別れを

歌詞・エレジー・恋に別れを

(一)
美しい、あの人よ
夢にまで、見る人よ
結ばれぬ、愛ゆえに
恋ゆえに、ああ・・・
君ゆえに
如何に未来(あした)に、生きましょう

(二)
輝きは、あの人よ
面影に、揺らめいて
映しだす、思い出は
何時までも、ああ・・・
何時までも
俺の心を、泣かす人

(三)
散る花は、美しい
花ならば、君ならば
悔いのない人生と、噛みしめて
諦めて、ああ・・・
諦めて
恋にさよなら、告げましょう

悔いのない、人生と
諦めて
恋にさよなら、告げましょう



作・平成28年1月13日早朝

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短編小説・鹿鳴館の舞踏会・第一楽章『問題提示』1

短編小説・鹿鳴館の舞踏会・第一楽章『問題提示』1


        短編小説・鹿鳴館の舞踏会・序曲


〜全ては一流の文化人に成る為の旅路だったのだ。

〜時には、時代の流れを、人の歴史を、末来から現在へと問題提示していくことでもある。

時はと言えば、2016年(平成28年)5月末日の頃のこと。
近未来のことである。
場所はと言えば、濃尾平野の中央に位置する岩倉市街を過ぎて、扶桑、大口の町を流れる五条川。
その五条川のほとり、あの橋のたもとにある喫茶店『鹿鳴館』で二人は再会した。
彼、山田文治と名乗る男と、九条の血筋を引く男、その二人が再会したのである。
川の対岸に見る大口町は、市制を敷いていないが、ヨーロッパ風の町並みと、それに似た建物が点在している町である。
「喜一郎さんと言われましたね。あなたが、この地で会いたいと望まれた理由が分かったような気がします」
「ええ。あなたもジーナーリストの一人ですから。それにですね、日経新聞も今年で創刊140年を迎えたわけですから」
「戦略的思考で、この地で会いたいと言うことなんですね」
と文治は言う。
「ええ。我こそは一流の文化人、作家になりたいと願望する故には、経済も避けては通れない問題だと思います」
「それは、あなたが語られるところの・・・全ては世界の平和のために・・・と言う信条は、経済の繁栄なくしては成り立たないと追認しているようなものですよ」
「そうです。あなたが言われるように、これは、認識ではなくて追認と言うことです。私のミスと言うことですね」
「ミス、間違いを認めると言うことですね」
「ええ。それにですね、世界の平和の達成が先なのか、世界の繁栄の達成が先なのか、はたまた、同時進行なのか」
「うーん。卵が先か鶏が先かと言う問答ですか。いや、そうではなく、もっと重たきもの・・・歴史の持つ二つの側面、連続性と遺産財産。それが、あまりにも重大であると言うことでしょうか。」
「ええ。この濃尾平野の大地・中京こそ、日本経済・貿易の主戦場となりつつある」
「文学・歴史を、数式的に研磨されている喜一郎流に言えば、美濃を制するものは、天下を制すると言うお考えなんですね」
と文治。
彼は頷きながら、
「アメリカンコーヒーのアメリカも、ウインナーコーヒーのウインナーも、国名・地名ですよね」
「名は体を表す。いや、味さえも表現している」
と文治。
文治も彼も、美味しそうにウインナーコーヒーを味わっている。
注文したのは、ウインナーコーヒーとモー二ングサービスである。
午前11時半頃までなら受け付けられる。
この五条川の近辺には、アメリカや欧州や中国まで輸出に力を入れる機械メーカー各社が林立している。
そう言っても過言ではない。
「お二人様、話が弾んでいますね」
「ええ」
「知っていますか?第一楽章と言うのは、文学的・文章学的に言えば問題提示と言うことですよ」
と語るこの人物は、この店の常連客のようだ。
巷で言う所の有識者とは、この人のようなことを言うのであろう。

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[新連載]短編小説・鹿鳴館の舞踏会・序曲

[新連載]短編小説・鹿鳴館の舞踏会・序曲

時はといえば、2015年・12月28日・月曜日。
山田文治と名乗るその男は、東京都下のある市の駅の売店で新聞を買っていた。
山田文治が語るには、親戚筋に、山田季治という人物がいたと言う。
その人物こそ、明治30年、日刊英字新聞(1943年・日本タイムズと改称)を、創刊した人物なのである。
彼、山田文治については、肯定も否定もしない。
「新聞は、社説から読め」
と、言うのである。
社説には、社格・社風の他に、筆者の眼力・知力・文章力等、中でも、時代の一歩先を見通せる先見力のある人物を見ることもできるとも言うのだ。
新聞は、人類の財産であり、無視で出来ないと言うべきであろう。
さて、彼、文治が買った新聞の社説には、『歴史に学びたい寛容』との見出しで、異民族に寛容だった東ローマ帝国が、その後、千年続いたと載っていた。
別しては、『歴史は千年単位で見ろ。歴史は、過去と未来の掛け橋である』と言っているようでもある。
山田文治は、クリスマスイブに、愛知県下のとある市のシネマ館で、短編映画『鹿鳴館の舞踏会』を見ていたのである。鹿鳴館を、外交の主戦場と位置づけ、各国の要人、大公使の駆け引きを、見事なまでに写し出していたのである。
文治と対話したその人物も、同じ日に、同じ愛知県下の名古屋市のとあるシネマ館で、短編映画『鹿鳴館の舞踏会』を見ていた。
これを、運命のいたずらと言うべきか、人生の不可思議と言うべきか。
21世紀とは、民族と民族の戦の他に、民族と民族が、それぞれの、文化力、音楽力、芸術力を競争する時代なのだろうか。
全ては、読者だけが知っていると言わざる得ないのである。
山田文治と、共々の活躍と、再会を約束した人物は、貴方たちの身近にいる。
千年の都、京都を出生地に持ち、『和歌の九条と詠われた。その名を汚さないでね』と、遺言して非業の死を遂げた母を持つ、この人物は、
「日本の文学界よ、世界の最高峰になれ」
と語るのは、請願なのか、悲願になるのか、大風呂敷になるの、はたまた、その答えは、読者だけが知っていると言わお;ざる得ないのだ。

テーマ : 自作連載小説
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プロフィール

白浜 砂夫

Author:白浜 砂夫
どうも ”しらはますなお” です。

岐阜県大垣市在住
昭和24年1月11日生まれ
67歳
B型

好きな歌人は、女性では与謝野晶子、男性では、島崎藤村、石川啄木です。詩や和歌や小説を書き始めて20年あまりになります。鹿鳴館を舞台にした小説を書いております。63歳にして一念発起してパソコンを始めました。ブログにも初挑戦です。

最新出版物
白浜砂夫の電子書籍




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