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和製吟遊詩・フーガ・愛よ逃げないで

和製吟遊詩・フーガ・愛よ逃げないで

フーガ、永遠のロマンス
我が為に
愛よ逃げないで

フーガ、永遠のシネマよ
光彩(かがやき)は
故郷に帰れ

フーガ、永遠のバッハよ
魂は
純愛(あい)する王国

フーガ、永遠の架け橋
音楽は
国々を超えて

ああ・・ああ・・・ああ・・
流れて、止まず



作・平成27年12月21日深夜から早朝に
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短編小説・恋愛学入門15(了)

短編小説・恋愛学入門15(了)

                    短編小説・恋愛学入門1

                    短編小説・恋愛学入門2

                    短編小説・恋愛学入門3

                    短編小説・恋愛学入門4

                    短編小説・恋愛学入門5

                    短編小説・恋愛学入門6

                    短編小説・恋愛学入門7

                    短編小説・恋愛学入門8

                    短編小説・恋愛学入門9

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                    短編小説・恋愛学入門11

                    短編小説・恋愛学入門12

                    短編小説・恋愛学入門13

                    短編小説・恋愛学入門14


伊勢子は、努めて冷静になろうとしていた。
「嫌いになったからでしょう。そうでしょ」
そう言ってから、涙を拭いた顔を上げるのである。
「今も好きだよ」
歌太郎は、きっぱりと言い切った。
「そんな言葉聞きたくありません」
伊勢子の言葉と眼は、憎しみに代わっていた。
二人は、暫く睨み合った。
「出ましょうか、話は外で」
と伊勢子は言った。
「ああ、その方が良さそうだね」
と歌太郎は答えた。
二人は眩しいほどの青空の下に出たのである。
二人は、暫くの間、並木道を歩いた。
その先に大きな公園を見つけることができた。
人影も少ない町の中の大きな公園だった。
若い夫婦が乳母車を押して、散策しているのが目につくだけである。
「一緒になるってことは、こういう二人のことだろうか」
「そうね、でも貴方は、私が一緒になりたいと言ったら、ただ、黙って断っただけでしたわ」
「そうだったね、そうだったね」
歌太郎は、相槌を打った。
「言って欲しかった。嫌いになったのならハッキリと」
「嫌いになったんじゃない」
「嘘よ、嘘よ、ごまかさないで」
伊勢子は、語気を強めて言った。
「今も、好きだ」
歌太郎も、負けずに言う。
「じぁ、どうしてなの。その為に、どんなに悩み、憎しみ続けてきたことか」
伊勢子は、また泣いた。
続けて言った。
「私はね、貴方と生きる人生を夢見てきたわ。貧しくても良い、何も無くても良い、二人で築いていけば良い
と、それだけで幸福だったわ」
歌太郎は、黙って聞いていた後、ポツリポツリと話し出す。
「本心はね、俺を捨ててほしかった。俺を捨てると言って欲しかった。こんな貧しい、幸福にしてやれない
詰まらない男をね」
「捨てられたかったの?愛しているのに」
「それが、俺の愛。男の愛でもある」
「そう、それが貴方の愛。愛なのね」
やがて、伊勢子に笑顔が戻ってきた。
「私達って、余りにも愛し過ぎたのね」
「そうだねえ、愛し過ぎたんだね」
「まあ、歌太郎さんたら、昔の貴方に戻ったみたい。その笑顔」
「そうか、そうか、そんな私が良かったのか」
「傷ついても良い、喧嘩しても良い、二人で歩く人生だもの。帰ってどの方が幸福なのかもよ」
と、伊勢子。
「歌太郎さんのバカバカ」
と言って、胸元を叩いて、また泣いたのである。
季節は真冬と言うのに、公園を散策する二人に風さえも暖かかった。

そして、日々は流れた。
リンリンと受話器のなる音。
緑子からの電話だ。
「歌太郎さん、どう?詩集の方は」
「ありがとう、やっと完成をみたよ。後は、印刷所に持ち込むだけだ」
「じゃ、ドライブに連れて行ってくれるのね」
「ああ、いつでも行けるよ」
「そうねえ、明日が良いわ。それも、朝早くから」
「朝、早くからか」
「ねえ、遠出しましょうよ」
緑子の明るい声が響いてくる。
「ああ、そうだね。ねえ、緑子さん、恋って何だろう?愛って何だろう?」
「ウフフ、そうねえ、今、現実を味わい、楽しむことかしら」
と弾んだ声で答えたのである。




(了)

テーマ : 自作連載小説
ジャンル : 小説・文学

短編小説・恋愛学入門14

短編小説・恋愛学入門14

                    短編小説・恋愛学入門1

                    短編小説・恋愛学入門2

                    短編小説・恋愛学入門3

                    短編小説・恋愛学入門4

                    短編小説・恋愛学入門5

                    短編小説・恋愛学入門6

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                    短編小説・恋愛学入門12

                    短編小説・恋愛学入門13


愛、愛を求めて、あるいは、愛を訪ねる日々は、価値ある日々と言えるのでしょうか。
愛されて望まれて生まれた赤子と、そうでない赤子とは、知恵、精神性、人格性において格段の違いがある。
愛されて望まれて生まれた赤子は、優れて、豊かな子供、人間に成長していく、とは私説である。
歌太郎や、弟子の湖水が常に語る言葉は、『愛有ればこそ』花も咲き、実も成ろうと言うことなのだろうか。
当日、二人は空席を探すのに手間取った。
ここは、地方には珍しい程の大きな喫茶店だ。
席と席の間には、胡蝶蘭の花々を並べ立てて、まるで花園にいるようでもある。
こんな店内では、歌太郎は紳士に、伊勢子は深窓の麗人になってもおかしくない。
「こんにちは。待たせてごめんなさい」
伊勢子から声をかけてきた。
「お久しぶりですねえ」
歌太郎は、努めて笑顔を心がけるのである。
「はい、歌太郎さんも、お元気で何よりですわ」
そう言ってから、じっと見つめる伊勢子。
「お元気そうで何よりです」
歌太郎は、目頭が熱くなってきた。
「もう、会えないと思っていたわ」
と伊勢子。
頬を流れる涙は熱かった。
「私は、もう会ってはいけない人だと思ってきた」
と歌太郎。
・・・涙なんか流すなよ、男だろう。
その言葉には、愛すればこその秘めた思いがあった。

テーマ : 自作連載小説
ジャンル : 小説・文学

短編小説・恋愛学入門13

短編小説・恋愛学入門13

                    短編小説・恋愛学入門1

                    短編小説・恋愛学入門2

                    短編小説・恋愛学入門3

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                    短編小説・恋愛学入門12


またまた、日々は流れて、もう幾つ寝るとクリスマスイブ。
囁きは、室内で20デシベルの音量があればいい。
愛を囁き、愛を語るには、良い音量なのだろうか?
恋する二人なら、愛を囁き、愛を語ろうではないか。
さて、初冬を飾る花といえば、なんと言っても山茶花の花であろうか。
椿科の中でも小さい花なので、小椿、姫椿とも言われている。
江戸中期頃から、盛かんになり、現代でも、広く市民の支持を得ている花である。
花にも、愛される花と嫌われる花があるのも、不思議なことと言わざるを得ない。
十二月三日。
遂に、二人は7年の年月を経て、再会したのである。
手紙、心を運ぶ、愛の旅人。
書かれた、文字の一つ一つの中から、秘められた愛情を推理する喜びが有っても良いと思う。
美しい文字には、『愛の魔性』がある。
文字こそ、愛の魔性そのものなのだ。
藤原歌太郎と、志摩伊勢子は、愛の魔性に誘なわれて、ついに再開するのである。
手紙が連れて来た愛と慕情と激情。
文字には、愛と憎しみを超えて、永遠を旅する力があるのでしょうか。

テーマ : 自作連載小説
ジャンル : 小説・文学

短編小説・恋愛学入門12

短編小説・恋愛学入門12

                    短編小説・恋愛学入門1

                    短編小説・恋愛学入門2

                    短編小説・恋愛学入門3

                    短編小説・恋愛学入門4

                    短編小説・恋愛学入門5

                    短編小説・恋愛学入門6

                    短編小説・恋愛学入門7

                    短編小説・恋愛学入門8

                    短編小説・恋愛学入門9

                    短編小説・恋愛学入門10

                    短編小説・恋愛学入門11


それから、数日後のことである。
分かりやすく時の経過を表現するならば、愛について思索する時間に過ぎない。
例えば、純愛と初恋と、大きくは人類愛まで、何処が違うか?
思索する時間なのだ。
11月21日。
緑子は、華道教室の弟子二人を連れてドライブに出かけていった。
車中での会話は、華やいだものになって行ったことは間違いない。
「島崎藤村が、日本ペンクラブを設立したのは、11月26日」
と、緑子が言えば、
「島崎藤村の、詩集は大好きです」
と、弟子の宮原孝子。
「何処に魅力が?どんな詩が?」
と、知っているけど、あえて質問しているようである。
「若菜集など。それに、緑子先生、藤村の詩は、声に出して語りやすい、歌いやすい、音楽性を秘めたものが多々有ります」
新弟子の岸田文湖。
文湖は歌う。
《小諸なる、古城のほとり、雲白く遊子悲しむ、緑なすはこべは・・・》
緑子は何も言わず、運転を続けた。
「詩人には、詩人の感性。心の豊かさがある。それが、作詩させるのでしょうね」
と、宮原孝子。
緑子が、小諸の古城と、郡上八幡の古城と、会津若松城とを、オーバーラップさせたかどうかは分からない。
唯、思い出は美し過ぎて、頬を流れる一筋の涙、一筋の涙が、証明しているようである。
この頃、夏計春子は、赤いサフランの花を買って帰って来た。
花は知っているのか、語り掛けたい人を。

テーマ : 自作連載小説
ジャンル : 小説・文学

歌詞・紫の花

歌詞・紫の花

恋したように、美しく
愛したように、輝いて
溢れ来る、涙が語る
紫の花

好きだから、唯、好きだから
あの人が
好きだと言えない、悲しみを
伝えてくれる、紫の花

恋したように、美しく
愛したように、輝いて
永遠(えいえん)の、色を沈めて
紫の花

恋したように、美しく
愛したように、輝いて
秘たる、心は
紫の花

テーマ :
ジャンル : 小説・文学

短編小説・恋愛学入門11

短編小説・恋愛学入門11

                    短編小説・恋愛学入門1

                    短編小説・恋愛学入門2

                    短編小説・恋愛学入門3

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                    短編小説・恋愛学入門6

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                    短編小説・恋愛学入門8

                    短編小説・恋愛学入門9

                    短編小説・恋愛学入門10


季節は流れて行く。
風に乗って、音楽に乗って。
メロデャーやリズムが調味料となって、味わいを深めてくれるのであろうか。
たかが日々の積み重ねに過ぎないと、そう言わないで欲しい。
永遠への憧れ、それは何なのか。
人間賛歌、魂の賛歌なのだ。
国と国と、民族と民族の垣根を取り払い、地球市民の時代を迎える為に。
日々を、精一杯生きることは大切なことだ。
生命の尊厳とは、一日一日を大切に生きる人々が言ってこそ、価値があると言わざるを得ない。
とある日のこと。
教室での歌太郎先生と、生徒の対話。
「先生、言葉は表現として、最も重要だと思いますが」
と、北原文香。
文香と言えば、書道の準師範の資格を持っている。
「そうよ、言葉は愛の魔術師よ。表現によっては、いかようにも美しく、光彩を放ちますわ」
と、賀陽菊子。
「愛の魔術師、良い表現だ」
と、歌太郎先生。
「先生、私は、赤いサフランの花が好きです」
と、夏計春子。
「どうして?『赤いサフラン』と言う歌謡があるから、それで好きなの?」
「いいえ、サフランの花言葉は、愛への誘いです」
と、春子は答える。
「花言葉、愛への誘い。良い表現だね」
と、先生。
半ば自身に問いかけているようでもある。
愛と愛。
あるいは、魂と魂を結び付けるものは何なのか。
天井を仰いで見る。
「解読出来るものなら、すぐにでも・・・」
と、それは先生の囁きになってしまうのである。
「先生、何か言いいましたか?」
と、文香。
「いや、嘆きのセレナーデかな」
と、先生は答えたのである。

テーマ : 自作連載小説
ジャンル : 小説・文学

短編小説・恋愛学入門10

短編小説・恋愛学入門10

                    短編小説・恋愛学入門1

                    短編小説・恋愛学入門2

                    短編小説・恋愛学入門3

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                    短編小説・恋愛学入門5

                    短編小説・恋愛学入門6

                    短編小説・恋愛学入門7

                    短編小説・恋愛学入門8

                    短編小説・恋愛学入門9


愛しき人よ、緑子は。
乙女の頃の熱き心を、今も持ち続けて生きている。
緑子が、華道、花を愛して、花の心を知り、その花の美しさを飾ってやる。
花に代えて、人としての生きる道を教える、それが華道だと・・・歌太郎は理解している。
歌太郎は、華道と詩歌の道には、共通したものがあると言う。
歌太郎と緑子は、恋人同士であるけれども、ある意味では、最良の理解者ではないだろうか。
こんな二人に、別れがあっていいのだろうか。
歌太郎が、過日漏らした言葉が、浮かびあがってくるのもわからなくもない。
「愛ある別れ」
呻くように漏らした歌太郎であった。
愛しているから、別れることはないと言うものではない。
むしろ愛が別れを連れてくることのほうが多い。
極端に言えば、愛したその日から別れが始まると言えるのである。
「人としての道も、飾らなければ、美しくはならない」
と、歌太郎。
いつになく明るく言う。
「花も愛情いっぱいに育て、見守ってあげて、語り掛けてあげなければ、美しくは咲きませんわ」
と、緑子は答える。
車中での会話は続く。
高原に咲くリンドウや、白百合の花。
それを愛をしく見つめている緑子。
これに似た乙女の姿が、ちらほら見えるのである。
ここは、リンドウ峠。
愛あればこそ、良い別れを。
いや、愛すればこそ、良い別れでなければならないのだ。
高原の花々は、何も語らないけれども、歌太郎と緑子の二人を、暖かくみまもっていた。

テーマ : 自作連載小説
ジャンル : 小説・文学

プロフィール

白浜 砂夫

Author:白浜 砂夫
どうも ”しらはますなお” です。

岐阜県大垣市在住
昭和24年1月11日生まれ
67歳
B型

好きな歌人は、女性では与謝野晶子、男性では、島崎藤村、石川啄木です。詩や和歌や小説を書き始めて20年あまりになります。鹿鳴館を舞台にした小説を書いております。63歳にして一念発起してパソコンを始めました。ブログにも初挑戦です。

最新出版物
白浜砂夫の電子書籍




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